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平成26年 3月第1回定例会 (第 8日 3月13日)

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  1. 北栄町議会 2014-03-13
    平成26年 3月第1回定例会 (第 8日 3月13日)


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    平成26年 3月第1回定例会 (第 8日 3月13日)   ─────────────────────────────────────────────       第1回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第8日)                                  平成26年3月13日(木曜日) ─────────────────────────────────────────────                    議事日程                               平成26年3月13日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  8番 町 田 貴 子君  9番 斉 尾 智 弘君     10番 阪 本 和 俊君  11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君     13番 長谷川 昭 二君  14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君       ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)
          ───────────────────────────────                  欠  員(なし)       ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 田 中 英 伸君  主  任 ─────── 浜 本 早 苗君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 岡 﨑   功君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 岩 垣 博 士君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 吉 田 千代美君  総務課長 ─────── 別 本 勝 美君 政策企画課長 ───── 谷 口 康 彦君  税務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君 住民生活課長 ───── 大 庭 由美子君  福祉課長 ─────── 鎌 田 栄 子君 健康推進課長 ───── 伊垢離 順 紅君  地域整備課長 ───── 飯 田 光 男君 産業振興課長 ───── 手 嶋 俊 樹君  教育総務課長 ───── 西 村 文 伸君 生涯学習課長(兼)中央公民館長           ── 杉 本 裕 史君  農業委員会長 ───── 濵 坂 良 男君 農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 別 本 勝 美君 代表監査委員 ───── 音 田 勝 正君       ───────────────────────────────                 午前9時00分開議 ○議長(井上信一郎君) 皆さん、おはようございます。  開会に先立ちまして、傍聴席の皆様へお礼とお願いを一言申し上げます。本日、一般質問に傍聴においでいただきまして本当にありがとうございました。お礼を申し上げます。また、傍聴に際しましては、携帯電話をお持ちの方は電源を切るかマナーモードにしていただくようお願いを申し上げます。  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、一般質問を行います。  届け出順により、順次質問を許します。  12番、飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 飯田正征です。私は本定例会におきまして、3つの事項について、町長、教育委員長に質問させていただきます。  まず最初に、土曜日授業についてでございます。  文部科学省が推進している土曜日授業の実施状況は、全国の公立小・中、高校で、平成24年度実施したのは1割以下と低迷している。このような中、新聞等報道で平井県知事は、「複数の市町村長に意思があると伺っている」と言及。新年度から土曜日授業をモデル的に実施する市町村に対し、国だけではなく県の単独支援も行い、応援したい考えとお聞きいたしました。土曜日授業について本町はどのように考えておられるのかお伺いいたします。  次に、ふるさと納税についてでございます。  ふるさと納税制度が導入されて以来5年が経過、地方自治体の半数が、寄附した人に地元の特産品などを送ってふるさと納税をふやしていることが総務省の実態調査でわかりました。県内では多額の寄附が集まっている米子市の取り組みがテレビ、雑誌等で紹介され、全国から視察が訪れている。また鳥取市でも、クレジット決済導入によるふるさと納税の取り扱い開始で寄附額は昨年の10倍以上だといいます。本町の状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。  3点目は、少子化対策についてでございます。  国は、自治体による婚活支援は少子化対策に役立つとの判断から後押しをし、内閣府は2014年度から地方自治体が開く婚活イベントへ支援を始める。一方、北栄町では、数年前の事業仕分けで財源確保や情報共有が課題となり廃止となりました。町はその後どのような少子化対策を講じられてきたのかお伺いいたします。また、今後の対策として、過去実施されてきた婚活イベントの復活ではなく、発想豊かに若者に魅力のある町主催の新しい婚活イベント及び婚活支援事業を実施してはと考えますが、町長の考えを伺います。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、土曜日授業についての御質問でございます。  平成14年、国の制度として学校週5日制を実施いたしました。これは、子どもたちが地域社会で過ごす時間をふやし、「ゆとり」の中で学校、家庭、地域が連携しつつ、子どもたちに社会体験や自然体験などさまざまな活動を経験させ、みずから学びみずから考える力や豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などの「生きる力」を育むことを目的としたものでございます。しかし、現行の小学校学習指導要領全面実施の平成23年前後から、東京都を初め茨城県、さいたま市などで土曜授業に向けた動きが始まりました。子どもの土曜日の過ごし方が特に目的もなく生活のリズムが乱れるなどしてきたこと、授業時数がふえたため5日制のままでは平日の時間数が多くなり、子どもたちの学習時間数負担が懸念されたこと等が主な理由であります。  この動きを受けまして、平成25年3月、国は土曜授業に関する検討チームを立ち上げ、同9月に、子どもたちの土曜日の教育環境をより充実させる必要があり、その一つの方策として土曜日授業に積極的に取り組む学校設置者を支援する取り組みを行う旨の最終まとめを公表いたしました。さらに、この最終まとめを受けて平成25年11月、学校教育法施行規則の一部を改正し、設置者の主体的な判断で土曜日に授業を実施することが可能であることを明確化いたしました。  鳥取県教育委員会は、12月に土曜授業の実施について通知し、市町村の主体的な土曜授業実施を支援することで、地域の実情に応じた子どもたちの土曜日における教育環境の充実を図りたいとしております。また、国が土曜日を活用して教育課程内の学校教育活動を行うとしているのに対し、県教育委員会は、教育課程内外を問わず、県事業として10市町村で10分の10支援を行うという方向を示してまいりました。さらに先日、県が行ったアンケート調査では、土曜授業の実施について84%は賛成という結果だと報道されております。県民の声としても土曜授業の必要感は高いと言えます。このような中、北栄町においても地域の実情に合った方法で取り組むことを検討するよう教育委員会に要請をしておるところであります。  次に、ふるさと納税についての御質問でございます。  ふるさと納税は、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対しての格差是正を推進するための新構想として平成20年にスタートしており、本町といたしましても平成20年3月に「ふるさと北栄寄附条例」を制定し、ふるさと納税に取り組んでまいりました。  今までの実績を申し上げますと、平成20年度、44件、753万円、平成21年度、34件、764万円、平成22年度、24件、845万円、平成23年度、33件、665万7,000円、平成24年度、33件、618万7,000円、そして今年度の平成25年度につきましては、2月末現在におきまして54件、654万6,000円の寄附をいただいてるところでございます。  平成24年度までは件数、金額ともに伸び悩んでおりましたが、今年度はすいか・ながいも健康マラソン参加者へのチラシ配布、インターネットによる取り扱いなどの取り組みにより、寄附額はそんなに多くはなっていませんが、寄附件数が増加しているところでございます。  議員御指摘のとおり、昨今はお礼の特産品へのクローズアップ、インターネットによる取り扱いが進み、大幅に件数、金額とも伸ばしている自治体が県内でも多くなってきております。北栄町といたしましても、お礼の品物を大幅に見直しし平成26年度から新たなふるさと納税制度としてスタートするために、現在準備を進めているところでございます。  まず、これまでの酒類、農産物、4品目であったお礼の品を、町内15事業所に御協力いただき33品とする予定であります。スイカ等の農産物はもちろん、加工品、菓子類、ハムなど幅広く品を取りそろえ、魅力あるお礼の品にしてまいりたいと考えております。また、昨年12月からインターネット上での取り扱いを始めておりますが、平成26年6月からはインターネットでのクレジット決済も手がけ、ワンストップで納付まで可能となり、利用者の利便性は大幅に向上いたしますので、寄附件数の増加につながるものと見込んでおるところであります。さらに、ふるさと納税と地域振興を結びつけ、町の活性化につなげることを目的に、寄附者に対し「北栄町体券(ほくえいちょうたいけん)」と称した優待券を進呈する予定です。これは町内17事業所に御協力をいただき、優待券の提示による割引等のサービスにより北栄町に足を運んでいただこうとするものでございます。  今後もこのような随時見直しを行いながら、今後ますます厳しくなる財政状況の中、貴重な自主財源であるふるさと納税の確保に向けて取り組んでまいります。  次に、少子化対策についての御質問でございます。  日本の少子高齢化社会の進展は、全体の人口構造にひずみを生じさせ、各種社会保障制度システム、生産年齢人口の減少による経済活動の低下など、さまざまな分野で多大な影響をもたらしております。これは本町においても例外ではありません。少子化対策は、長期的な展望に立って各種施策を積み重ねることが大切であります。もとより結婚や出産は個人の意思に基づくものでありますが、家庭や子育てに夢を持ち、なおかつ次代の社会を担う子どもを安心して産み育てることができる環境を整備し、そのサイクルが持続社会の実現に求められているところであります。  本町におきましては、平成23年度に婚活支援対策事業として結婚を望む男女を対象としたイベントを実施しておりましたが、肝心な参加者、特に女性の参加者が少なく、成婚に至ることはありませんでした。婚活ブームと言われ男女の出会いの場の機会がふえても未婚、晩婚化が進んでいる状況を見ますと、やはり雇用の環境や生活のスタイルの多様化などさまざまな要因が根底にあり、なかなか結婚に結びつかないだろうと感じるところであります。平成23年度に実施した事業仕分けでこういった実態も踏まえ、「婚活イベントは民間に任せてはどうか」、「もっと広域で行ったほうが効果的だ」として町の事業としては不要との結果を受け、本町では婚活イベントを廃止したところでございます。  町はその後どのような少子化対策を講じられてきたのかとの御質問でございますが、結婚、妊娠、出産、子育てのそれぞれの支援として、まず結婚につきましては、本町の結婚支援団体マドンナの活動支援として、結婚相談会やイベント実施の告知放送やTCC放送などをさせていただいております。妊娠、出産についての支援につきましては、北栄町の1年間の出生数は近年120人前後で推移しております。また、そのうち第3子、4子の出産もあり大変喜ばしいことでもあります。一方、子どもが欲しいと望んでいるにもかかわらず、子どもに恵まれず不妊に悩んでいる方もふえている現状がございます。不妊治療を受けるには治療費が高額であり、その経済的負担を軽減しようと、鳥取県を初め本町におきましても不妊治療に要する費用の一部を助成しているところでございます。子育て支援につきましては、平成22年6月に、「すこやか スマイルプラン-北栄次世代育成支援行動計画-」の後期計画をまとめ、「子育てするなら北栄町」として、幼保一元化を初め、保護者が安心、安全に子どもを生み、健康に育てられる環境の整備、保・幼・小・中・高連携を充実させ、みずからの育ちと学びを支援する体制整備などを進めてまいりました。  議員仰せの内閣府による婚活イベント支援対策は、政府の好循環実現のための経済対策の一つであります子育て支援・少子化対策事業で地域の実情に応じた少子化対策を進めるため、平成25年度、国の補正予算で約30億円を計上し、都道府県には4,000万円、市町村には800万円を上限として、自治体独自の取り組みを支援する地域少子化対策強化交付金事業のことだと思います。この事業につきましては、結婚に向けた情報提供、出産・妊娠に関する情報提供、結婚・妊娠・出産・子育てのしやすい環境整備、これらの事業を盛り込むこととなっておりますが、婚活など出会いの場を創出するイベントに係る経費、個人の経済的負担軽減となる経費や職員賃金などは対象としない等、細部で制約が多い事業でもあります。  本町におきましては、この事業を活用して10代から40代を対象にした広域な年齢層の結婚に対する意識調査を実施し、その結果を対策委員会で検証し、本町の婚活支援事業を検討する経費と、平成27年度から施行予定の子ども・子育て支援新制度についての周知とあわせ、本町婚活支援として妊娠、出産、子育てのサービスを広く広報、周知する啓発事業に取り組むこととし、今議会で補正予算として計上させていただいているところであります。  また、議員仰せの本町主催の新たな婚活イベントにつきましては、事業仕分けで広域的に行った方が効果的だとの御指摘はごもっともであり、現在、倉吉市を中心市として取り組んでおります定住自立圏構想の中で、新たな事業展開としてこの婚活イベント事業を1市4町で積極的に取り組みを提案しようとしているところでありますし、事業実施に当たってはノウハウを持つ民間事業への委託が効果的ではないかと考えておりますので、御理解をいただきますようによろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員会委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  この土曜授業は、児童生徒を土曜日に登校させ、代休日を与えずに教育計画に沿って授業等をすることであります。この土曜授業が話題として取り上げられるようになりましたその背景は、先ほど町長の答弁にもあったところであります。この土曜授業につきましては、他の都府県で年間3回から10回程度行われている一部の地域があることや、県の実施に向けての意向もあること、そして、国が昨年の11月に学校教育法施行規則の一部改正を行い、設置者の判断で土曜日に授業を実施することが可能であることを明確化したことにより、県内ではこのことが一つの教育課題となってきたところであります。  この土曜授業につきまして、国の基本的な考え方は、学校週5日制のもと学校、家庭、地域の三者が連携し、役割分担しながら社会全体で子どもを育てるという理念は大事にしながら、一方で、土曜日を必ずしも有意義に過ごせていない子どもたちも少なからず存在しているとの指摘を踏まえ、子どもたちにこれまで以上に豊かな教育環境を提供し、その成長を支えることができるよう、学校、家庭、地域が連携し、役割分担しながら取り組みを充実することが必要であるとの考え方があってのことであります。  本町教育委員会におきましても、このような国の基本的な考え方や県教育委員会の考え方を踏まえ、学校週5日制を実施してきてからの子どもの土曜日の過ごし方に変化が生じてきているか、学校、家庭、地域が役割分担して町全体で子どもを育てる取り組み状況はどうかなどについて把握を行いました。児童生徒が答えたアンケート結果では、土曜日の時間の過ごし方として、家で勉強や読書をしている、21.1%、習い事やスポーツ、地域の活動に参加している、29.5%、家族と過ごしている、14.8%という状況がありました。また、地域の活動に参加したり子どもほくえい塾でのさまざまな文化活動、自然体験活動などに参加している子どもたちもいます。平成24年度では年間177回、延べ1,517人の子どもたちが、地域の指導者、延べ697人のお世話になり活動し、交流を深めてきております。  また、現在の学習指導要領のもとで学習している児童生徒及び指導に当たっている教員の負担増は起こっていないかについて、学校から聞き取りを行いました。学校の意見は、負担はないとは言えないが、現在の授業日数で教育計画は実施できている。あえて授業日数をふやす必要はない。土曜日に活動している団体や対外的な文化・スポーツ行事があり、それらに参加している子どもたちが多くいる。学校に外部からの要請やお願いがたくさんあり、それが負担感となっている。他の団体や関係機関が配慮していただければ余裕ができ、今の授業日数で学習指導や生徒指導に集中できる。学校、家庭、地域が連携し、町全体で子どもを育てるという取り組みがさらに進めば、教育効果は生まれてくるなどの意見がありました。教育委員会としましては、以上のような児童生徒の実態や学校の意見をもとに協議を重ねてきておりますが、今後検討していかなければならない次のような課題もございます。まず、本町の児童生徒の土曜日の過ごし方について、もっと詳細に把握していかなければならないと考えています。  そこで、保護者や社会教育関係者からも子どもの実態や意見を聞いていきたいというふうに思っております。また、土曜授業は土曜日等の教育環境の充実を図るための方策の一つとして位置づけられているものでありますから、本町の子どもたちにとって有効な教育活動はどんな内容でどの程度行うかなどの教育計画を立てなければなりません。また、土曜日に登校したことにより子どもたちの負担感が生じては逆効果となるおそれもあります。この点についてもしっかりと考えていかなければいけないことであろうと考えております。さらに、登下校の安全面についても関係機関と連携し配慮しなければならないことも生じます。その点についても留意しなければならないというふうに思います。学校については、教職員の勤務体制に無理が生じかねないことも想定できます。  このように、さまざまな課題につきまして慎重に協議、検討を重ねなければならないところであり、来年度は土曜授業を実施することは考えていないところであります。しかしながら、本町の子どもたちの土曜日を含めた豊かな教育環境のあり方については、学校、家庭、地域、そして行政が協議していかなければならないところであり、教育ビジョンにおける基本的な考え方であります、「豊かな心とみずから考え行動する力を持ち、自己実現できる『人』」の育成が図られるようしっかりと今後検討してまいりたいというふうに考えます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 町長にお尋ねをします。町長は、土曜日授業については教育委員会に取り組むように話をしているということでありますけれども、町長としては土曜日授業は必要というふうにお考えなのでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この土曜日授業につきましては、先ほど来、その意義等お話しさせていただいたところでございますが、その中に、やはり地元からも地域の方でも、今まで学校に行っていろんな活動も一緒にしてたんだけど、そういうこともちょっとなくなったというようなこともありますし、また、子どもたちの過ごし方がどうなのかなということもあるところでありまして、さらには学力の問題等もあるわけでありまして、できれば土曜日も利用して、そういう学力であったりとかそういう地域のかかわりであったりとか、あるいは家庭のかかわり、そういうものをしていただければ、これは子どもたちにとってもいい方向になるのではないかなと、こう思ってるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 子どもたちのためによくなることはやっぱりやっていくべきだというふうに思っておりますし、また今度、教育委員会の制度の見直しということで、教育行政にこれから町長の権限もいろいろ出てくるということでありまして、今国会に出ておると思いますけれども、町長さんにお聞きするのは、やっぱりこういった一つの権限が町長さんに与えられて、教育委員長、教育長、そういった者を町長が指名したり任命したり罷免したりする、そんなことができるようになるような法改正もあるようでありますし、首長が選挙で公約した政策を反映できるようにするようなというようなことも考慮しての改正と聞いております。  そういった中で、町長、これから首長の教育行政に反映されるということでありますので、今回の質問も町長にさせていただいたのは、やっぱり全体的な一つのものの中で取り組んでいただきたいという思いがありましてちょっと質問したわけでありまして、ぜひ土曜授業については実施をしていただきたいなというふうに思う次第であります。  次に、教育委員長にお尋ねをいたします。県内の中でも動きが非常に多くありまして、倉吉市もしかりでありますし、これは一番早く新聞に載っておったわけでありますけれども、土曜授業の関係で今定例議会に出ているんじゃないかというふうに思いますけど、日南町も同じく土曜授業に取り組むということでもありますし、県内の中でもそういった動きというのは多くあります。委員長の話の説明の中で、何か本当に取り組まないけんのかどうなのか、必要ないじゃないかというような感じの答弁であったように思うんですけれども、ビジョンもいろいろつくるばっかりはだめでありまして、本当に実際になされてるのかなというようなことも思うわけでありますけれども、そういった一つのもの、これからの取り組みというのは子どもたちのためにどうなのと、先生の都合もあるかもしれませんけれども、その辺の取り組みをもう少しはっきりと、じゃあやりましょうというような、国自体も全公立高校で土曜授業を実施したいというようなことで、来年度からですから今年度して、2014年度から3年間で公立の学校の土曜日授業を実施すると、3年間でやりたいというようなことでありまして、省令も改正されて教育法の施行規則ももう変わったと。  そういった中でいろいろな問題というのは、想定される土曜日の内容等につきましてもまとめて出ておるわけでありますけれども、まず、その内容的なものについて6点ほど上がっております。その内容は、海外経験を持つ商社社員が英会話を指導、自治体職員が地域の歴史について説明、地元の吹奏楽団が演奏を披露しながら楽器について解説、理系の大学生がさまざまな理系実験を指導、建築課が建築設計に数学がどう生かされてるか説明、それから教員のOBからの宿題とか、町におきましては学力テストが悪かった項目について、今やってるところの学校では補習をしたりというようなことでそういった子どもたちの学力向上に努めたりと、いろんなことをやってるわけでありますけれども、先ほどの説明では何か全部満たされてるような感じで説明があったんですけど、その辺のところをどのようにお考えなのかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 土曜日授業を含めました子どもたちのためのよりよい教育環境をつくっていくんだということは、このことにつきましては町長が答弁されましたとおり私どもも同じ考え方で、スタンスでおるところであります。ただ、土曜日授業をどういうふうに入れていくかとかということにつきましては、先ほど答弁いたしましたようにいろいろ考えていかなければいけないこともあります。条件整備もしていかないといけないこともあります。  例えばどんな授業をしていくかということで、今、飯田議員が英会話なり理系の大学生が入って理科好きの子どもたちを育てていくとか、教員のOBが学校に入って、つまずいている子どもたちの分野のところの指導をしていくとかいうことをおっしゃって、これはこれとして本当にいい取り組みだろうなというふうに思っておりますけども、今後私たちが考えていかなければいけないのは、土曜日授業を今後、数年後に、今、国の中央教育審議会も開かれているわけでして、その中で、確かに地域の方々に入っていただいて地域の方々と一緒になって授業というか、活動をしていくというような取り組みをしている県外の地域もございます。それから、学力補充に当てている府の取り組みも、他の地域もあります。  国として、例えば学習指導要領が数年後に改定しようとしてるわけですけれども、英語科が入ってくる、道徳を教科化していこうと、数教科ふやしていこうというときに、果たして土曜日の授業がふだんの延長線上のように普通の授業と同じような形になっていくのか、または、今、議員がおっしゃったようなことでもいいんですよというふうに考えていけばいいのか、また、中学生がよく土曜日に部活動に力を費やしているわけですけども、スポーツ活動でもいいのか、そのあたりがまだはっきりしていない、定まっていないというところがありまして、本町の子どもたちにとって本当にどういうふうにしていっていいのかということを、しっかりとしたやはり基本構想や計画を立てていきたいというふうな思いがありまして、少し時間をかけて今慎重に協議、検討しているという状況であります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 時間をかけてというより、この土曜日授業についての話し合いというのは1回ぐらいしか話が出てないんじゃないですか。こういった一つのものの中でやっぱり本当に取り組む気持ちがあるのかないのか、全然見えてこないというのが今の私の感じるところでありますので、実際に急に出てきたから、ならあれだわいと慌てて委員会で話をするようなことではどうなのかなと、以前から始まってる事業なもんですから。私もいささかちょっと心配だなという気があります。  いろんな事業の関係もあると思うんですけれども、やはり週5日制というのがスタートしたんだけれども、実際にやってみてその後どうだったかといったら、これは学力が低下した、それから地域活動、想定しておったものがなされておらん、実現できていないというようなことで下村文科相が土曜授業の導入検討を表明したというような記事が、これは昨年の1月ですか、そういうのが載っておりました。確かに私もどうなんだろうかなと。それで授業云々の話も出ましたけれども、学力の問題で心配ないだの云々というような先生方もあるかもしれませんけれども、本当にこの学力の問題からいきますと、学力テストのよいところの県では、土曜日授業をやって学力が向上するとは考えられないと、職員の先生の指導の強化、そういったもののほうが必要でないかというようなことを言っておられる。これは学力の面から見てそういう考え方もいいと思いますけれども、現在の北栄町の状況はどうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 今、議員がおっしゃいましたように、やはり学力を上げていくということは、大前提にはやはり教師の指導力の向上、これが大事だというふうに思います。それがあって、例えば授業して身につけた力を自分のものにしていく、確かな力にしていくという、やっぱりそういう時間的なことも必要でありますし、まずは先生方の力量というか、授業の質を高めていく。そして、それも回数を重ねることによって時間もある程度保障しながらやっていかなければいけないということであります。  現在、確かに先ほど申しましたようにちょっとやっぱり忙しいというか、学校の中で授業に集中できない、しようとしてるけどできない部分のところが解消されていけば何とか今の授業日数で賄えていくんだと、保障できるんだというふうな考え方に今立っているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) そういった土曜授業云々で心配されるというのが、私立では多くの学校がそういった土曜授業をやってるということで、公立の場合、そういったものが少ないということで学力の差が出てしまうんじゃないかというような心配も、保護者の方からの意見というのもよその町の調査によると少なからず多いんだと、はっきり言って多いんだというようなこともありまして、こういった一つのものは早く、これは試行的にやって今年度当初からはできないという話ですけれども、取り組みも遅いかもしれませんけれども、半年もかけてやればある程度の形というのが見えてくるんじゃないかなというふうに思います。そういった中で、先ほどおっしゃってたアンケートなり調査なり、いろんなことも必要だと思いますけれども、そればっかりで1年費やして来年度からというようなことになってもだめだなというふうに思ってますので、その辺の考え方をお聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) この土曜授業につきましての取り組みの件でありますが、実は私は、8月でしたか、国の方が来られて研修会がございました。その中で、今、土曜授業が国で土曜授業チームをつくって論議されているということで、大きく2点のことが示されました。一つが、国が一律に土曜授業を制度化することも考えれると、それからもう一つは、設置者の判断で土曜授業を実施することも考えれると、この大きく言いまして2つあったわけであります。一律に一斉に行う場合には、学校週5日制を前提に定着してきたさまざまな取り組みなり実情があるわけでして、そういうものに留意しながら検討を国もしていきます。それから教職員の勤務体制について法令改正の検討が必要であるというのがあって、一律に一斉に行う場合はこういうことをクリアしなければいけないなというのが一つあります。それから、設置者の判断で土曜授業する場合というのが、学校教育法の施行規則に、前の改正までは特別の必要がある場合というふうに書かれておりまして、それが大変曖昧であったということで、県の一部の中にはやりたいけどもできないと、この法令に従うとできないんじゃないかという解釈にもなるということで、そういうことがあったもので、国としてもいろいろな角度から論議がなされてきたわけであります。それで11月に法改正、一部改正がなされたということで、そういうふうな問題点が2つ大きくあるんだということは私自身も承知しておりましたけども、そのあたりについては、国の動きというものもやっぱり踏まえながら考えていかなければいけないということだろうというふうに考えておりました。  ところが、11月の末に法改正、一部改正がなされ、そして県の教育委員会が12月の末に通知文を出してきましたので、若干そういうふうな動きを見ていたにもかかわらず、突然こういうのがにわかに出されて県の話題の俎上に上がってきたというのが経過でして、それを受けて私たちも1月からはしっかりと論議をしながら進めてきております。その点についてはひとつ御理解いただきたいなと思います。  ですから、試行ということもおっしゃいましたけども、なかなか試行についても、これをやってみようとか、ある学校はこうで他の学校はこんな取り組みをしているとかという、やはりばらばらということもいけませんし、ある程度、教育委員会の基本方針というか、基本姿勢も持たなければいけないなということで慎重に今論議をしてる、協議をしているという状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 知事じゃないですけど、試行的に行ってふぐあいがあれば訂正すればいいというようなことの新聞の記事ですけれども、載っておりました。ぜひ早急に取り組んでほしいなという思いがあります。  それで、やはり土曜授業の関係では、東京都、それから大阪市の学校が全部、それから京都府は今年度から全府の学校に土曜日授業を行っていくというようなこともあるようでありますし、ほとんど来年度からかなりふえるんじゃないかなと。そういった国の後押し含めて、補充の賃金なりそういったものも国からの支援もあるようにちょっと聞いておりますけれども、いろんなやり方があるというふうに思ってますので、教員が足らなかったらOBと、それからその地域の人とチームを組んで土曜授業に取り組むとかいうようなこともありますし、それからいろいろありますね、夏休み1週間短縮とか、学び塾みたいな格好で土曜日に小学校の5、6年を対象にした土曜授業をやっとるだの、限定というような、いろんな形の僕らが想定していないような取り組みでやってるところもかなりあります。  そういった中で、今やっておられるところは一応先進的な一つの地域でありますので、しっかりと調査していただいて、じゃあこれが私の町には取り入れられるんじゃないか、どうだろうかということも踏まえて、将来的には何が必要なのかといいますと、教育というのは完成することのない「未完のプロジェクト」とも言われておるということでありまして、子どもの最善の利益というのをやっぱり追求するというのが原点であると思っておりますし、そしてまた、そういったものをやっていこうということになりますと、教職員、そして保護者、地域住民、教育委員会、議会等、そういった一つのものが絶えず改善を積み重ねて連携、協働して取り組んでいくということが非常に重要なことではないかというふうに私は思っております。そういった中でこれから一つのものが検討されるというわけでありますけれども、早期にいろいろな調査をしていただいて、それでできる部分、ある程度の一つのもの、来年の4月からというようなことじゃなくして、中途でも一つのものが、できれば10月ぐらい、今からだと半年あります。だけども、実際に自分らで考えてせえといったってなかなか難しい話でありまして、いい知恵も出てこないというふうに思いますので、調査等も早急にされて早い取り組みをお願いをしたいというふうに思います。その点、最後にお伺いして終わります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。
    ○教育委員長(福光 純一君) 先ほど飯田議員がおっしゃいました先進的な取り組み、有効な取り組み、そういうことにつきましてはしっかり情報収集しながら委員会の中でも論議し、いいことはいいと学びながら進めていきたいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 次に移ります。ふるさと納税についての関係で説明を受けたところでありますけれども、ふるさと納税というのが非常に私、歯がゆくてならなかったのは、毎年横ばいで、よその市町村を見ますとかなりふるさと納税がふえておるということでありまして、これはどうしたことかいな、なぜという思いがあって今回質問しようということでやったら、先月の行政報告会で出ましたんで、ああ、取り組みが進んでおるなということで大変うれしく思ったところであります。ふるさと納税につきまして、本当に県内でも非常に進んでおるところがありまして、米子市なんかにおきますと、やっぱりそういう送る商品の選択肢が60数品目あったりというようなこともありますし、北栄町は4品目しかなかったということで、この辺も大きく影響しとるだろうというふうに思いますけれども、今回33品目にということでありますけれども、まだまだふやしてほしいという思いがございます。  このふるさと納税の関係で商品はといったら、鳥取市なんかもちょっとお聞きしますと、鳥取市で今60数品、記念品の種類を設定してるということでありますけども、またこれをさらにふやそうということの取り組みもなされておるようであります。そういった中で、やはり5,000円以上の方にはいろいろその種類をたくさんつくっておいて、5,000円相当といいましても2,000円、2,000円の2個で送料を加えりゃもう5,000円というような形になりますので、そういう品数を33品目ということじゃなくして、小さいものでも1品2品と選択できるような商品がたくさんあると思います。鳥取県の中でも北栄町は農業の町でありますので、そういった一つのものの中で組み合わせはたくさんできるというふうに思ってます。それが5,000円の品物にするには2つや3つ加えてもいいじゃないですかということを一つ提案をしたいなというふうに思っております。  それで、鳥取市なんかはそうですし、きょうの新聞では、境港が1億円でしたかね、ふるさと納税が突破したというような記事が、けさの記事だったと思いますけど載っておりまして、ふるさと納税で前年度の4倍以上で、昨年の12月、1億円を突破ということで、このふるさと納税を活用して水木しげるロードのリニューアル事業に利用したいというようなことも出ておりまして、そういった一つのものを見るのに、北栄町を見たときにちょっと寂しいなと。この近辺でいいますと三朝町も昨年からしたらかなりのふえでありますし、米子市は10倍以上になってましたし、米子市ももうすごい勢いで伸びておるということでありますので、ぜひそういったふるさとのお礼の品を、今33ということでありますけれども、小さいものの組み合わせで3品でもいいじゃないですか、その辺のところの考えちょっとお聞きしたいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ふるさと納税でございますが、やはり今、お礼の品で寄附するというような方もかなりふえてきておりまして、余りゆかりのない方でも、やはりお礼の品でそこにふるさと納税されるという方もふえてきておるようでございます。そうすることによって、またそこのファンになったりとか、あるいはそこの特産物をいただくことによってまたそういう生産額が上がってくるというようなことにもなるんだろうと、こう思っております。  北栄町は以前は4品目ということで、酒が2種類と、それから農産物2種類ということで少なかったわけでありまして、何ぼ以上についてはこの酒とかいうような限定したような形で送っておりました。中には酒は好かんけえ要らんわいやというような方もあったわけでございますが、今度は33品目の中から選べるようにして自分の好きなものを選んでいただくということでありますし、また、金額によって1品目から4品目というような形でその中から選んでいくような形でするようにしておるとこであります。  今33品目、そういう事業所の方、あるいは生産者の方にお願いしてしとるわけでありますが、まだまだ声をかけて、できるように取り組んでまいりたいなと、こう思っておるところであります。また、「北栄町体券」ということで、「たい」は「体」でありますし、「けん」はクーポンというような「券」であります。体験を兼ねた券というような形になるわけでありますが、こちらに来ていただいて体験をしていただく中で北栄町を好きになっていただくということで、食べ物の割引であったりとか、あるいはお買い上げの料金の割引だったりとか、そういうのも考えておるところであります。  いずれにいたしましても、やはり納税される方が、これ納税してよかったなというような形のものをそろえる必要があるんだろうと思っておりますので、今後もまたさらにそういう品目等も考えながら取り進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) とにかく品数を多くつくる。農業の関係で農作物等は非常に多く、とれない農作物ってないわけでありますので、いろんな形のものを組み合わせながら、ぜひお願いしたい、さらにふやしていただきたい。幾らでも組み合わせによっては、A、B、Cの中から1点、中から2点、3点というような形の選択肢の方法もあるというふうに思います。  そういった中で一番売れてる売れ筋というのが、農業をやってる市町村の中で出してるので米というのが一番よく出ております。どこの県でも米というのは入っておりますけれども、米を送るのに、ちょっと見ましょうか、これは長野県のところですけれども、米を使ったもので1万円で20キロの米を送る。それから2万円で40キロと。寄附額とほぼ同額の地元の新米を去年やったということの記事が載ってまして、昨年度の270万円から1億円を超えたと。最初は88件だったんだけど3,955件の件数がふえて、それで、やはりこのふるさと納税というのは、北栄町の場合はリピーターといいましょうか、同じ人からの寄附金というのが余りないというふうに聞いとるんですけれども、その辺のところはどうなんでしょう。よその県では、そういった大口のところで入ってくるところは6割ぐらいが、ほとんど前年してくださった人がまたことしも送ってくださるというのが6割だったというふうにあるんですけれども、その辺のところどうなんでしょうね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長に答えさせます。 ○議長(井上信一郎君) 別本総務課長。 ○総務課長(別本 勝美君) 町長にかわりまして御答弁いたします。  件数は先ほど町長から言いまして、ことし54件ということでございますけども、リピーターといいますか、毎年していただける方もかなりの方がいらっしゃいます。ここで何人の方が、何割の方が毎年していただいてるかということは数はちょっと申し上げれませんけども、かなりの方に毎年寄附をいただいてるという状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 米のことを言いましたけれども、米も計画に入っとるということですよね、ということでありますので、けちけちけちけちしておったって、ちょっとどれぐらいのものを送る予定とか、そういう寄附額によって、米ですと20キロの2つ、仮にですよ、2万円だったら20キロの袋を2つ送るとかいうような方法というような、そういうところまでの検討はなされておるんですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長に答えさせます。 ○議長(井上信一郎君) 別本課長。 ○総務課長(別本 勝美君) 町長にかわりまして御答弁申し上げます。  送る品ですけども、おおむね1品目5,000円程度ということで品ぞろえをさせていただいております。1万円以上で1品目、そして3万円以上で2品目、10万円以上で4品目を送るということで今準備を進めておるところでございます。  米についてでございますけども、町内の農家さんから、こだわりのある米を10キロを1品目、そしてお酒との組み合わせでというのも準備いたしております。そういうのも合わせて33品目という状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 米なんかも非常に生活していく上でもう米はなくてはならない、パン食もふえたわけでありますけれども、お米というのは非常に皆様方誰からでも注文されたりいろんなこともあるというふうに思いますので、米の10キロといわず20キロぐらいのことは当然、そんなに高いもんじゃありませんのでね、ですから、ふるさと納税で善意でいただいておるわけですから、そんなに返しても町のためにはなりますので、そんなけちけちけちけちしとったって、けちけちという言葉は変かもしれませんけれども、やっぱりすぱっとして気持ちよく寄附してもらって、また来年も送ってもらうというような体制づくりが必要ではないかというふうに思っておりますけど、町長、その辺どうでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このお礼の品によってまた寄附される方がふえたり減ったりというようなこともあるわけでありまして、どうも昨今ふえておるのは、やっぱりお礼の品ということが充実しておるかしてないかということでふえてきておるというようなことであります。先ほど議員がおっしゃったように、すかっとしてけちけちせずにということもあるわけでありますが、やはり限度というものもあるだろうと、こう思っております。何でもかんでも、ならいただいて、じゃあそれに見合ったといいますか、たくさんすればどうかというようなこともいろいろ問題もあるんだろうと、こう思っておりますので、今回こういう形で実施しながらちょっと様子を見て、それからまたどういう形がいいのかというようなことを検討してまいりたいなと、こう思っておるところであります。品目の数であったりとか、あるいはそういう寄附額に対してどの程度ということもさらに検討してまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) インターネットの扱いということで、ふるさとチョイスにやるということの答弁がありました。本当に僕は必要なことかなというふうに思っておったところでありまして、それの利用料というのが大体31万円から32万円というふうに、利用しておるところの市町村でもそのサイトに登録したら10万件のあれがあったと、その短期間のうちに、というようなことが載っておりまして、非常にこれはある面いろいろな宣伝になったりいろんなことにもつながるというふうに思っておりますので、そのサイト等につきましては、いつからということでしたか、6月からでしたかいな、予定は、ということでありますので、ぜひこのサイトを活用したもので、結構お金はかかるんですけれども、それ以上のものはあるということでありますので、大いに活用してふるさと納税を行っていただきたいというふうに思っておるところであります。  そういった一つのものの中でいろいろな宣伝なり、もちろんふるさと納税の仕方というのもそこの中にはちゃんとセットしてあるということでありますよね、ということでありますので、そういったものを活用した一つのものもぜひしっかりとやってふやしていただきたいというふうに思います。  それで、北栄町の中のこれ見させていただいて、ふるさと体券ということで、これは利用額の10%を補助するということでしたですかね、合ってますか、ふるさと体券というのは。(発言する者あり)ここに書いてある、商品とか云々ということはありますけれども。利用、ちょっとその辺、説明をお願いをしたいというふうに思います。一律ではないということ。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 別本課長。 ○総務課長(別本 勝美君) 町長にかわりまして御答弁申し上げます。  「ふるさと体券」は、協力していただけるところによってさまざまでございます。例えば洋菓子店であればクッキーのプレゼントがあるとか、ラーメンの100円引きであるとかイチゴ摘みの割引とかいうことで、店によっていろいろなサービスを提供いただけるということになっております。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) ふるさと体券、そういうことも重要なことだというふうには思いますけれども、このふるさと体券というより、納付額の寄附していただいたものの幾らかは、町の商品券で町のものを注文したりいろんなことができるようなシステムをやってるところもあります。結局そういった一つのもので無料で温泉の宿泊ができるとかいうようなことも取り組んでおるところもありますし、いろいろそこの中で、言ってみれば農業体験をしながら1泊するというような企画で、ふるさと納税の取り組みというのが1泊ということになれば農業体験というようなメニューもあっていいのかなという思いもしております。宿泊ということを考えて農業体験ということになれば、幾ら以上だったらお二人でも何ぼでもしますよとかいうようなものもあっていいのかなというふうに、宿泊の関係とあれを見ましたら、体験する事業もあっていいのかなというふうなことも感じましたし、それから一つは、水木しげるロードのリニューアルの関係もそうですけれども、ふるさと納税でもう少し項目をふやして青山剛昌ふるさと館のリニューアルとか、いろんな今の町のこの出されてる方針の中が、選択肢が教育なのか福祉なのか、そういった項目は選択肢が少ないわけでしょ。よそのところでは、こういう事業に使いたいのでふるさと納税の選択肢の中にそういうものも入れてあると。ですから、そういったもので「お金が集まらないな、子どものそういった遊歩道なりいろいろな事業に使いたい」といったら、やっぱりばんと今までなかったものが寄附が出てきて、それでしたと。そしたら、今度またそこに自分の寄附したもんがこのように使われとるということがわかって、またその人らがそこの町に来るというような事例もあります。  ですから、私はこのふるさと納税というのはやっぱりできたら見える形のものが、また鳥取県なり北栄町に来てもらえる一つの要素になるかなというふうなことも思います。ですから、事業をこうやっておられて、なら何に使いますというようなことの中にちょっと疑問を感じるといいましょうか、北栄町のこれ見てまして、小学校の外国語教育活動事業に使いますというような形のものもありましたし、北栄町と交流している滋賀県の湖南市で開催されるそういった人権サミットに参加しますというような形で、それから職場体験学習について云々、バリアフリー推進事業についてというような感じのが載ってるんですけれども、こういうのはできたら町単独で、本当はこんなところに載せるようなことじゃないのかなと思ったり私自身はするんですけれども、やっぱり広い意味での捉え方のものと、それからすいか・ながいもマラソンの充実に使いたいとか、そういうようなものもはっきり事業を示して募るということも必要かななんてなことも思ったり、漠然としたものよりやっぱり何々と、それでこういうのができましたというようなこともインターネットでするとか、ふるさと納税していただいた方にいわゆる町報、そういったものを希望されるということであれば送るというような取り組みをなさっておられる市町村もあります。そういったことについて町長はどのようにお考えになるかお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろ選択肢を持って、そしてまた寄附された方が喜んでいただけるということをやはり考えていくべきだろうと、こう思いますので、またそれがひいては地域の活性化につながったりするというようなことがあれば本当にいいなと、こう思っております。先ほど御提案いただきました商品券等もちょっと考えてみたいなと思っておりますし、また農業体験も、あれはグリーンツーリズムでやられとる方もありますので、そことタイアップしてやるとか、そういうことも一つの方法だろうと、こう思っております。  また、今ふるさと納税の募集の、どういうものに使うというのが漠然としている、議員御指摘のとおりでございますが、観光に使うとか、あるいは環境に使うとか、あるいは教育に使うとかという、そういう漠然としたような形になっておりますので、具体的にじゃあこういう事業に使いたいということで寄附をいただくというのも一つの方法だろうと思っておりますので、これも考えてまいりたいなと、こう思っております。いろんな形でふるさと納税を何とかふやしていって、そして北栄町のファンになっていただく、そしてまた、そういう事業にも参加していただくということになる、そしてそれが北栄町の産物を送ることによってさらに北栄町と深いつながりができてくるということになろうかと思いますので、そういうことも十分検討しながら今後対応してまいりたいと、こう思っておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 最後に、言い忘れておりました。ふるさと納税で6次産業化の推進というような形で、加工場もありませんので、そういったものもぜひふるさと納税でできるような形のものでの取り組みも項目の中に入れてほしいな、これは私の思いでありますので、あと答弁は要りませんので、その辺御検討よろしくお願いします。  次の質問に移ります。少子化対策についてであります。婚活問題についてもそうでありますけれども、よその市町村におきましては、まず少子化対策の一環として保育料の無料化というようなことも若桜町なんかではやって、それは県がやってる事業の200万円を予定して云々というようなこともあるようでありますけれども、少子化対策の一つで、もろもろいろんなことの連携したものが必要だということでありますけど、まず最初に、保育料の無料化というようなことはお考えになるかどうなのか、その辺お尋ねをします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 保育料の無料化というのが今回県から出てまいりまして、それに取り組みたいというような町もあるわけであります。これにつきましては、そういうものに取り組もうという町につきましては子ども自体が少ないということがあります。若桜は50人程度しか子どもがいないということで、それで何とか若者を定住させていきたいというふうなことがあります。また、その財源につきましても過疎債を使っていこうとかいうようなことがありまして、そういう有利な財源があるという中でやっていくというようなことであります。  県と市町村の行政懇談会の中でもこういう問題が出てきましてかなり議論があったわけであります。中には、無料化ということになれば、財政的に豊かなところはいいとして、豊かでないところは本当に大変であります。これは一旦無料化にするとなかなか有料にするということは難しゅうございまして、なかなか難しいというような意見もございました。そしてまた、そういう無料化をすることによって、本来保育を家庭でするべき人がそっちのほうに出してしまうのではないか、やはり家庭で保育できる状態であれば保育するのがベターであるという中で、全部出してしまうのではないかなというようなこともあったわけであります。  本町におきましても、いろいろそういう話があって検討したところでありますが、県が今助成するのは中山間地ということになっております。北栄町は中山間地は栄地区しか該当にならんということでございまして、由良、大誠、それから北条地区は対象外ということでございまして、そういう県の助成等にはならないというふうなことでございます。これは鳥取の市町村もいろいろ話ししておられましたが、やはり鳥取も多くのところが対象になるんだけど市内はならないと、これは大変だなというようなこともあるところでありまして、現在のところ北栄町はそういうことは考えていないところであります。  さらに、北栄町、かなり保育料も下げてきておりまして、中部管内でもかなり低いほうに今なっておるところであります。また、子育て支援等についても十分充実してきておるところでありまして、現在のところはそういう無料化ということは考えておりません。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) 県も、子育て王国ということでいろいろ条例案まとめたというような新聞の記事も載っておりまして、5本の柱の中にそういった一つのものも入るというふうに載っておりますけれども、一遍にということにはならないかもしれませんけれども、やっぱり少子化対策の中にはどうしても保育料や教育費に金がかかるというようなことで子どもを産むのをためらう家庭も多くあるというふうに、調査では結婚についてもそうだというふうにあれしておりますので、そういった一つのものについても、今いろいろ新聞で鳥取県の無料のあれ出てましたので、できたら北栄町もすればいいのにな、財源も必要だというふうにありますけれども、その気になれば財源は幾らでも引き出せるんじゃないかなというふうに、いろんなところを節約しながらできるんじゃないかというふうに思っております。それは自治体のことについても、先ほど町長の答弁の中にありましたように、少子化対策の中には、やはり国がそういった一つの一連の計画書を出して、まず国を挙げて妊娠から出産まで、そういったものについての事業というのもあります。  そういった中で北栄町として、その事業に取り組むとおっしゃったですかいね、取り組むということでありまして、それがまた市町村が支援する一つのものについては国が支援するということでありますけれども、町長の答弁では、それは町自体ではやらないということでありますけれども、私はなぜこんなあれをするのかといいますと、やはり町が主導になったところについてはかなり成功しております。これが人任せでやってるというようなところは大概チャランポランで廃止になったりというようなところも非常に多いというふうにあります。県でやってるというのは茨城県で、2006年からやっとって1,000組が結婚に至ったというようなことで、やはりその気になってやったらできるんですね。課によってはいろんな取り組みもあるわけですけども、お結び課だの縁結び課だの、いろんな課が市町村の中に設けられとって取り組んでおられるところもあります。町が中心にならんと、もうすぐ話が終わってしまって、いつもそういう予算のついてるときは、同僚議員も質問しておりましたけど、このごろそういう質問もなくなってしまいました。やっぱり町が中心になって僕は音頭をとってやるべきかなというふうに思います。その辺、町長は広域連合、広域連合と言っておられますけれども、広域連合にするまでには町がある程度のものの仕組みを持っとって、それがどっこも持っとるのが持ち寄って広域で生かしていくというパターンにつながってくるんじゃないかなと私自身は思っております。いきなり広域という形はどうなのかな。その辺のところを町長にちょっとお尋ねをしときます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 婚活のイベントを町でしてはということでありますが、以前はしておりまして、なかなかうまいぐあいにいかなかったというようなことでございます。また、マドンナさんを中心に今していただいてるわけでありますが、今後もしていただくわけでありますが、なかなか特に女性が集まりにくいというようなことがあります。また、農業委員会さんもいろいろ研究されておるようでございまして、琴浦町の農業委員会さんとお話ししたりとかいうようなこともあるようでございます。  そういう中にあって、今、町としてはそういうのをしてないわけでありますが、やはり募集をして県内からもいろんな方がおいでになられます。ただ、町内の方だけでないわけでありまして、なかなかそういう中であって成婚も成約もならないということでございますので、やはりある程度大きなパイの中で選択肢を持ちながらやっていくというのも一つの方法だろうと、こう思っております。男性も女性もたくさんおられて、その中で相手を探していくというのも一つの方法であろうと思います。やはり少ないと限定されてしまう、その場で見た目あるいは話の中でだめだなというようなことも思われる方もあると思います。やはり大きなパイの中でするのも一つの方法だろうと思っておりますし、また、町としてのそういうノウハウといいますか、婚活をするノウハウというのも持ち合わせておらんということもあります。かなり成功をさせたというところはやはり民間の方が入ってそういう婚活イベントをやられておるというようなこともあるところであります。特に男性がなかなかお話が積極的にいかないというようなことがあって、まず男性からやっていかないけんというようなことも指導等されるそうでございますが、そういうこともありますので、少し大きなパイの中で婚活イベントをやっていく、また、さらにはそういう民間の方に委託しながらやっていくということが、早く成婚といいますか、そういうことにつながるものだろうと、こう思っておるところであります。町が一から十まで準備するということはなかなか難しい面もあるということでございますので、そういうことをしながら婚活事業に取り組んでまいりたいなと、こう思ってるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) あんまり時間がありませんのであれですけれども、長野県なんかにしましても、サポーターの認定制度とかそういったものの認証して研修会云々というような県の取り組み、それから長野市も少子化対策についての婚活支援ということで、こういった一つのものもそうですし、それからここは福祉もそうですね、いわゆる婚活サポーターとして認証して、結局そういう婚活の指導なり応援をするというような制度もしていると思いますし、山形県では企画募集をして、男女の出会いの企画募集ということで、そういった人の企画を募集というのは、応募してそれを活用していこうというので、これには助成金をつけたりというような形の中でスポーツのイベント、それからボランティア活動のイベント、農業体験のイベント、そういう幅広い企画を募集をしてその中からという、一部の人が考えるのじゃなくして、そういったものの中から事業を進めていこう、それについて助成しようというような県もありますし、それから結婚相談員を募集をして、非常勤職員として結婚相談員を置いてそういったものをやるということで10人ぐらいをというような茨城県の取り組みもあります、非常勤10人というような形で。それから、職員の若手で婚活のそういったイベントやいろんなものについての検討や企画をするような若手のグループをつくってる市町村もあります。それから、いろいろありますけれども、紹介だけではありますけれども、出会いイベントを毎月開催しとる専従職員がアドバイスもということで細やかに支援しとるというような市町村もあります。それから県境を越えてということで自治体同士が、ここでいいますと北栄町と湖南市との婚活というようなことも、せっかく私に言わせましたらいろんな部分での友好関係を結んでる市でありますので、やっぱりその辺のところも婚活等についてもそういったよその県との交流、婚活、それからいろいろいっぱいありますけども、1対1でお見合いをする仲人の復活する事業というような形でやってるところもあります。調べたら、結婚で婿取りさんというような場合はそればっかりを対象にしたイベント組んだり、いろいろな工夫をしておられます、婿に来ないかとかいうようなイベントを組んでおられたり、取り組もうと思ったらシングルマザーの出会いの場の提供とかね、よその市町村ではいろいろな対策が練られております。  そういった中で、ぜひ、広域広域ということでなくして北栄町でもやっぱり取り組んでほしいなということです、私の思いは。でないと、やっぱり続きません。音頭をとっても何してでもいいですから、やっぱりそういう取り組みしてほしい。そうでないと、今までと同じようなやり方しとったって少子化対策というのは片づかんじゃないかなというふうに思ってますので、農業委員会の取り組みも含めてでありますけれども、いろいろ農業委員会とも話ししましたけれどもそういう話も出ておりましたので、婚活についての。その辺、最後にちょっと町長にお尋ねしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 全国的にはいろんな取り組みをされてるということも伺っておりますし、そういうこともやはり必要だろうと、こう思ってるところであります。今後検討しながら、やはり結婚されると子どもさんもふえてまいりますし、少子化対策のこれが一番の効果だろうと思っておりますので、十分検討させていただきたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田正征君。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひ御検討いただいて、できたら本当に実行できるような、実行することによってすばらしい町になるように、ぜひお願いをして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(井上信一郎君) 以上で飯田正征君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 暫時休憩いたします。(午前10時26分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午前10時45分再開)  14番、津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) 私は、本定例会におきまして2点質問をいたします。  まず、由良宿団地の建てかえ問題についてでございます。  私はこれまで数回、また同僚議員も幾度となく本町で管理委託をしている公営住宅について、今後について質問してまいりました。現在、県営住宅につきましては譲渡の方針が出されております。また、町営住宅につきましては、向山団地は用途廃止、中央団地、六尾北団地につきましては耐用年数を待って入居者へ譲渡する、そして由良宿団地については建てかえるとの方針が出されております。現在、向山団地、由良宿団地につきましては新規入居者の募集停止がなされ、由良宿団地につきましては60戸のうち既に5戸が空き家となっております。そこで、建てかえ計画はどこまでできているのでしょうか。そして入居者への説明状況など、それらとあわせて今後の進行表を具体的に提示していただくよう町長に伺います。  次に、子どもたちの携帯電話等の利用状況と指導方針について教育委員長にお伺いいたします。  急速に普及した携帯電話、去る1月31日には米子市小中PTA連合会が、インターネット掲示板で中傷の書き込み被害に遭ったり生活の乱れを誘発するとして、携帯を持たせませんとする緊急アピールを発表したとの報道がなされました。以下、その新聞記事を一部読ませていただきます。スマートフォン、多機能携帯電話を使った無料通話アプリ、LINE(ライン)の書き込みをめぐるトラブルが全国で相次ぐ中、中傷や個人情報流出の危険があり、一方で子どもたちの人格や行動にも悪影響を与えかねないと判断した。アピール文書では、携帯電話とネット接続できるゲーム機や音楽プレーヤーが増加してることも指摘した上で、ネットの被害から守るために「小中学生にはケータイ・スマホ等を持たせません」と書かれており、同日から市内35小・中学校の児童生徒約1万600世帯に配り始めたというものであります。ここに印刷して持ってまいりました。このようなものであります。  県の教育委員会が昨年10月に実施した抽出調査によると、小学6年生の16.9%、中学2年の26.6%が携帯電話を持っているという。連合会の会長は、既に持っている携帯がだめではなく、罰則があるものでもない。子どもを守るために保護者が十分な知識と責任を持つことが重要であることを啓発したいと話しているとあります。これらの取り組みは本町でも必要だと考えます。  そこで、本町における子どもたちの携帯電話等の利用状況を教育委員会はどのように把握されているのか、そして携帯電話等の使用についての指導方針を伺います。また、携帯やスマートフォンを買い与えるのは保護者です。教育委員会や学校での指導方針を保護者、地域へどのように啓発をしていらっしゃるのか伺います。  以上、壇上での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 津川議員の御質問にお答えいたします。  由良宿団地の建てかえについての御質問でございます。  現在の計画の進行状況と今後についてでございますが、町営住宅のあり方につきましては、先ほど議員仰せのとおり、中央団地、六尾北団地は譲渡、向山団地は用途廃止、由良宿団地については建てかえを行うとして説明をさせていただいてるところでございます。平成28年度に中央団地が耐用年数を迎えて以降は順次、耐用年数を迎えますので、用途廃止、譲渡、建てかえが同時期になってまいります。そのため由良宿団地の建てかえを検討するに当たりましては他の団地の入居者も考慮した計画とし、27年度に設計、28年度から32年度にかけて住宅建設を行うことといたしました。由良宿団地につきましては、向山団地、中央団地の入居者の移転を考慮し、募集停止を行い政策空き家にしておりますが、平成26年度中には由良宿団地への入居希望の取りまとめを行うように考えております。  また、建設の方法といたしましては、由良宿団地の隣にあります町民プール跡地を利用してまず第1棟を建築し、次の建築予定地になる入居者に移転していただいた後、現在の住宅を撤去してその跡地に2棟目を建設するといった形で順次建設をしていきたいと考えております。  また、町が直接建設を行うのか、民間が建設したものを借り上げるのかといった検討につきましては、コスト等を比較した結果、町が直接に建設をしたほうがコストが安くつくということで、町が直接に建設を行うこととするところであります。  由良宿団地の入居者への説明会につきましては現在まで行っておりませんが、自治会長さんには、建てかえを行うこと、現在の入居者の方には再入居が保障されること、スケジュールが決まったら説明会を開催することを説明しており、今回、今後のスケジュール等についてお示しすることができましたので、早々に説明会を開催したいと考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員会委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 津川議員の御質問にお答えします。  本町における子どもたちの携帯電話の利用状況と使用についての指導方針と、その啓発についての御質問でございます。  初めに、子どもたちの携帯電話の所有状況でありますが、本年度の小学6年生と中学3年生を対象として実施しました全国学力・学習状況調査、質問紙調査結果から、小学生では35.6%の児童が、中学生では41.2%の生徒が所有している状況がありました。次に、どのようなことに使用しているかにつきましては、小・中学生とも親との連絡手段に使用していることが多くありますが、中学生になりますと、友達と電話やメールをしている、カメラやゲームをしている、さらには目覚まし、インターネット、防犯ブザー、ビデオと多様な使用状況となっております。また、所有児童生徒が使用ルールについて家族との約束を守っているかという問いに対しましては、小学生では84.7%が守っている、中学生におきましては75.4%が守っていると回答しております。  携帯電話を初めとする情報機器は、小学生、さらには幼児期から子どもたちにとって身近な道具となってきております。今の子どもたちは生まれながらにして携帯電話やパソコン、インターネットのある生活環境の中で育ってきた世代であり、子どもたちが生きていく社会では学習環境、情報収集やコミュニケーションの手段として情報機器があふれ、それらを使いこなす能力も必要になってきております。しかし、それらの機器は危険と隣り合わせの場合も多く、事件や犯罪が起こっている現実もあり、しかも被害者、加害者ともに低年齢化するなど社会問題となってきております。  このような状況の中で、教育委員会、学校とも指導方針としまして、携帯電話は学校生活においては不要であり、持ち込みをしないように指導し、持ち込んでいた場合は学校で預かり保護者に指導状況を説明します。また、携帯電話を持たせるのは子どもの保護者であり、親の責任において使用ルールを決めて家庭でよく話し合っていただくようにしております。この指導方針は、「生活の決まり」「学校だより」「学年だより」などで周知を図っているところでございます。  また、学校での実際の指導内容を申し上げますと、技術の授業で、中学校2年生で「スマホの落とし穴」「危ないID・パスワード」「無料という名の誘惑」「見えない相手にご用心」という題の動画教材を利用した学習や、3年生では、「著作権について考えよう」「個人情報について考えよう」「インターネットの問題点について考えよう」「情報セキュリティーについて考えよう」という題のテキストを使い学習をしております。道徳や総合的な学習でも外部講師を招聘し、メディアに関する講演会を実施して学習をしております。また、PTA活動の中では、情報機器の発展が目覚ましく、保護者の情報が追いつかないままに子どもが使用している状況に危機感を持ち、全ての小・中学校におきまして、保護者に対して講演会の実施や便りによる広報活動などが開催されております。  このように指導方針を周知し、学校での具体的な学習をしてきておりますが、児童生徒が携帯電話やメディアの負の部分に陥らないように、教育委員会として、来年度は情報機器に関する学習、研修を小・中学校の保護者から拡充し早い段階から正しい知識を身につけてもらうよう、こども園の保護者にもその機会をふやし、こども園、保育所、小・中学校の保護者を対象に、それぞれの園、学校で同じ講師で研修会を実施いたします。加えまして、先月、文部科学省がインターネットの利用に関する保護者向けの注意喚起パンフレットを作成しており、新年度の保育所、こども園、小・中学校の保護者にPTA総会で配布する予定としております。このように、幅広い年齢層の保護者に共通の認識を持ってもらうことで町を挙げて取り組みを行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) まず、建てかえにつきましてお話を伺いました。27年度に計画設計をして28年度から順次建てていくということで、実はそれとあわせまして、向山団地、中央団地、そして六尾北団地、4団地の今後のスケジュール表をつくっていただきました。26年度になぜこのような私が発言をするのかというと、既に由良宿団地の建てかえ計画を具体的に説明することによって、中央団地、向山団地の皆さんに由良宿団地への新たな入居をお願いする、あるいはその選択肢として提示するという作業が起きるわけで、ですから早くやってください、そしてそのような方向で町当局も計画を出されたということで、より具体的な計画が出されましたので少し何点か再質問をさせていただきたいと思います。  由良宿団地の皆さんにつきましては、今後、スケジュールを提示されましたので説明会をされるということですので、早急に具体的な説明会をお願いしたいなと思います。  それと、近々に迫ってるのが、中央団地の皆さんと向山団地の皆さんに対する払い下げの意向調査並びに由良宿団地への入居の確認ですね、それが26年度中には行われるということですので、そこで少し、先ほど町長はプール跡地にまず1棟を建てて年次的に2棟3棟と増築していくというお話がありました。1棟の大きさなり建物の形態なり、総事業費等の予定なりをまず示していただいて、ある一定の設計、この設計はまた今後しますので変更になると思いますし、検討していくんですが、イメージですね、どんなイメージになるのかというようなことは、向山団地、中央団地の皆さんには提示する必要があろうと思います。入居を希望されるかどうかということも取りまとめしますので、そのイメージ的なものをまず示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答えさせます。 ○議長(井上信一郎君) 大庭住民生活課長。 ○住民生活課長(大庭由美子君) 町長にかわりまして答弁いたします。  新しく由良宿団地に建てかえします団地につきましては、イメージの段階です。まだ本格的な設計をしているわけではありませんし、職員、私たちが考えるイメージで説明をさせていただきます。先回、鳥取市にイメージする市営住宅がありましたので見に行かせていただきました。4階建てで大体1棟に20から24建っているものでした。2LDKであったり3DKであったりというものであります。そういったものをイメージしております。  それから、事業費につきましてはまだ詳しくは設計等しておりませんので出ておりませんけれども、前回全協で出させていただいた資料でいいますと、建設費、建物自体につきましては標準建設費というのがございますので、それで出ているのが7億7,760万円、それから周辺の駐車場等の整備につきましては鳥取市を参考にして3,400万円程度ということで出しております。そのほか倉庫であったりだとか、どういったものをつくるのかというのが具体的に出ておりませんので、おおむね8億円から9億円ぐらいの事業費になるのではないかなというふうに考えております。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) いわゆる軽量鉄骨による建物であって4階建てといいますと、大きな建物だろうと、高い建物だと思います。これからの話なんですが、隣にはいわゆる由良こども園が隣接してます。津波対策ということであれば一番近いところに避難していただくというふうなことも視野に入れた取り組みも考えてもいいんじゃないかなというふうに思います。これは今後の設計段階においての検討事項と思いますので、その時期になったらまたお話をしたいと思います。  それで、4階建ての建物だということですが、これについてはエレベーターが設置されるというふうな理解でよろしいでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) エレベーターは考えております。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) なぜこのようなことを伺うかというと、いわゆる入居に当たって、中央団地、向山団地の方が由良宿に希望されるかどうかということの決め手になると思うから、ある一定のイメージのことは示していただいて話を進めていただきたいということでお話を伺いました。  そして、60戸の建物が現在あります。建てかえということで国の有利な補助事業を使う際には、公営住宅法に基づいた60戸の建てかえをしていくというふうなことだというふうに伺ってますが、現在60戸で1集落、1自治会を形成しておられます。現在、町営住宅につきましては優先入居ということで入居者を募集され、1次募集、2次募集という形で、1次募集については優先入居、そして、もしその際にあきがあったときに2次募集というふうな形での募集がされてます。  実はいろいろとお話を伺う中で、高齢世帯であったり単身世帯であったり、あるいは母子・父子世帯であったりというような方、多子、子どもさんが多い家、というような方がいろいろと入居の条件になるんですが、第1次募集、優先入居の条件になるんですが、25年度、今年度から県では子育て支援というような意味合いも含めまして、子育て世代、義務教育終了までのお子さんがいる家庭についてはその優先入居の対象にしましょうということに変わりました。よくお聞きするのは、この60戸が、公営住宅の場合はいわゆるずっと住み続けていただく、そういう方が多いということで、いろんな世帯があったほうが自治会として活性化するんじゃないかなという思いが私はあります。  そういう意味で、優先入居の基準を県に倣って子育て支援策ということも含めて、所得については当然公営住宅法によって決まってますので、それらについての枠を広げていくというふうな考えはお持ちじゃないでしょうか。それとあわせてですよ、60戸プラス、公営住宅法よりは少しグレードを上げたところでの所得の高い階層の方についての住宅の建設、プラスした建設、それらについては考えられませんか、あわせてお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず優先入居でございますが、これは高齢者であったり、あるいは単身の方、そしてまた所得の条件もこれもありますので、所得の条件もきちんとしながらこれをしていきたいなと思いますし、また子育てされておる方については現在のとこ考えておりませんが、今後考えてまいりたいなと、こう思っております。所得の高い方の住居、これにつきましては現在のところは考えていないとこでありまして、アパート等もございますし、そういうところに入っていただければと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) 優先入居につきましての要件変更につきましては、やはり子育て支援、そしてイコールそれが自治会の活性化につながるというふうな私は思いがありますので、住民の皆さんの多様性が担保できるというふうなことも思いますし、ぜひとも検討をお願いしたいと思います。  今、由良宿、現在128戸の町営住宅があります。県営住宅を合わせて150戸の町が管理している、あるいは管理していく住宅が、将来的には33年以降は、現在のところ60戸を管理していく、先ほど申しましたように県営住宅も譲渡の方向性を出されてますし、それぞれ別な団地については廃止と譲渡。町が管理する団地が150戸から60戸に減るわけですね。それで、現在の少子化といいますか、人口減少の中ではある一定の減少はいたし方ないと思いますし、小さな政府をつくるといいますか、いつまでも大きなものを持っていく必要もないだろうと思います。ただ、どこまで町が責任を持つのか。60戸以外については、じゃあもう全然町としては関知しないのか、その辺の考え方を将来どのようにお考えなのかお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在のところは、由良宿の団地ということで60戸を想定をしておるところであります。しかしながら、そういう住宅に困っておられる方もあるのではないかなというようなことも想定されます。そういう場合につきましては民間の賃貸住宅を活用しながらできないかということを今後検討してまいりたいなと、こう思ってるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) ぜひとも社会情勢を見ながら検討はしていただきたいと思います。それとあわせて、60戸が新しくつくりかえられました。軽量鉄骨の建物ですから、耐用年数が40年45年という期間は必ず町が管理しなくちゃいけないだろうと思います。その際、気持ちよく入居者に住んでいただく、それから魅力ある由良宿のまちにしていく、そのことも大事だろうと思うんです。隣に保育所がありますから保育環境はもう抜群だろうと思いますし、建物は高い建物ですから景色なんかもよくなるんだろうと思います。あとはお店が近くにあるのかないのか、病院があるのかないのかみたいなところ、学校も距離は近くなりますが、この由良宿団地が将来40年後に、いい団地だな、みんなが入りたいなと、どなたでも入りたいなと思うのは、由良宿のまちの活性化と、あるいは商店街の活性化と私は連動してくるんだろうと思います。魅力がない地になってしまうと、募集をかけても入っていただけないなんてことになったときにそれは大変なことになりますので、8億円から9億円の投資をされる大きな事業なんですから、それに合わせた周辺のまちづくりについても何らかの対策を打つべきだと思いますが、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域の活性化という観点でございますが、そういう団地に入っておられる方、今も頑張ってそれぞれの地域づくりをされておるわけでありますが、どちらかというと地の方でなくてほかから入ってこられる方がおられるということで、少し地の方とのそういうつながりというのは希薄かなと思っております。これはただ団地だけの問題でなくて、やはり由良宿全体でどういう地域づくりをしていくかということが、そういう観点で考える必要があるだろうと、こう思っております。1区、2区あるいは3区、4区ということでなくて全体で考えていく必要があるんだろうと思っておりますので、またこういうことにつきましても今後そういう由良宿の方たちとお話をしながらそういう活性化に向けて取り組みをしていきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) 前向きな回答をいただきましたが、ぜひとも魅力あるまちづくり、由良宿団地を生かすも殺すも、やはりまちづくりとのセットになっていくんだろうと思います。その具体的な振興策なりを、今後27年度には設計がありますので、それらのときに含めて由良宿のまちづくりについてもぜひとも討論をしていきたいと、議論を交わしていきたいというふうに思います。  次に移ります。携帯等の使用について、ただいま委員長から回答をいただきました。  最初に、光の部分、いわゆる携帯なりスマートフォンなりの光の部分ということで1点だけちょっとお話をまずさせていただいて、再質問に移りたいと思います。  実は先ほど休憩時間に、通告書には「啓発啓蒙」という言葉を私は入れておりました。御指摘をいただきました。「啓蒙」というのは決していい言葉じゃないんですよ。上から下に見下すような言葉であってよくないという御指摘をいただきました。調べました、私も。スマートフォンで調べて、そうだと納得しましたので発言を控えました。  ということで、いわゆるいつでもどこでも、どんな情報でもすぐにでも取り出せるというふうな光の部分があります。また、先ほどもお話にありましたように、陰の部分、昨年は携帯電話を使った大学受験におけるカンニング事件がありました。現在、きのう、きょうとテレビ報道でなされてますが、コピー・アンド・ペースト、「コピペ」というんだそうですが、文章をコピーして張りつけるという作業だそうです。現在テレビでやってるのが、100ページの論文のうちの20ページをコピペで出したというふうなことがきのうからも言われています。  「コピペ文化」だとかという言葉も出てまいりました。子どもたちは、先ほど委員長おっしゃるように、もう生まれたときからといいますか、幼少のころからそういう端末なりに接して生きてまいりました。来年度に向けて保護者を対象にきちんとした研修をしていくんだ、こども園、保育所、小学校、中学校の保護者に対して同じ講師で研修会やっていくというふうにおっしゃいました。本当にいいことだと思います。より具体的な情報モラルが、家庭でじゃあ守ってくださいねというだけじゃなくて、具体的なモラルとしてはこういうこと、使用時間のことであったりフィルタリングをするであったりというふうな具体的なルールづくり、その提示というのは今後なされていくんでしょうか、それとももう既になされているんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 今の点につきまして、教育長が答弁いたします。 ○議長(井上信一郎君) 岩垣教育長。 ○教育長(岩垣 博士君) 委員長にかわりまして答弁をいたしますが、先ほど委員長の答弁の中で、学校には持ち込まないということで学校と一緒になってそういう取り組みをしておるところでございますが、今、議員からございました、いわゆるルールづくりといいますか、その辺の詳細につきましてはまだ話をしておりませんので、具体的なことについてまた今後、話をしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) それこそ私もコピペで申しわけないんですが、文部科学省の「「ネット上のいじめ」から子どもたちを守るために-見直そう!ケータイ・ネットの利用のあり方を-子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議まとめ」というのをコピーしてまいりました。学校での責務、責任、それから家庭での責務、責任、関連企業、また行政の責任等々書いてあります。やはり学校では情報モラルについて指導しなさいというふうなことも書いてありますし、やっぱり一定の具体的な指導方針、情報モラルについてのきちんとした発信は必要だろうと思います。より具体的なことを委員会として出していただきたいと思います。  また、それについて、先ほど学校へは持ち込ませないというふうなことがありました。当然だと思います。過去、じゃあ1年間の中に、携帯を持ち込んだ、あるいはスマートフォンを持ち込んだみたいな案件はあったんでしょうか、なかったんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) その案件につきましては、教育長が答弁いたします。 ○議長(井上信一郎君) 岩垣教育長。 ○教育長(岩垣 博士君) 委員長にかわりましてお答えいたします。  中学生の間でLINE(ライン)を使ってという事案がございました。その件については子どもたちから聞き取りをいたしまして、保護者にも学校に来てもらって実際の確認した事項をお伝えし、使い方について親子でしっかり話していただくということを指導したところでございます。ただ、その子どもたちの聞き取りをした中で、親の例えば携帯を使ってしておったにもかかわらず保護者の方がそれを知らなかったといったようなことも中にありましたので、そういったことにつきましても保護者に伝え、今後のみずからの携帯の管理等についてもお願いを申し上げたというようなことがございました。 ○議長(井上信一郎君) 津川俊仁君。 ○議員(14番 津川 俊仁君) 先ほど県教委の新聞報道、新聞記事の数字、小学生、中学生の16.9%、26.6%が県教委の調査によると子どもたちが持っている。委員長の答弁の中には小学生の6年生が35.6%、中3で41.2%。1学年あっても4月と3月とでは全く状況が違うんで、どっちが正しいとか正しくないとかということじゃなくて、私の感覚とすればもう少し所持率は高いようなイメージを持ってます。  それで、そういうイメージの中で事例として今紹介いただいたのは1件のことだと思いますが、学校内で起きるネット社会の闇のことよりは、やはり家庭なり地域なりで起きることのほうが多いと思うんですね。子どもたちはそこに四六時中24時間接してますから、学校には持ってこれないんであれば家庭なりでつなぐわけですね。ですから、学校で指導できることというのは表面的なことしかできないと思うんですが、であればより具体的な指導方針をぜひとも出していただいて、それを徹底させていく。今もそのようにしていくというふうにおっしゃっていただいてますが、より具体的なことを今後計画を早急に立てていただいて、そして、それを保護者なり地域なりにきちんと啓発していくということが大きな問題だろうと思います。何回も言いますが、買い与えるのは保護者ですから、お金も払ってます。ですから保護者がきちんとその情報モラルを持って接しないと、当然それは子どもには歯どめがきかないと思いますので、最後にその決意と、いつまでに、時期的なことも含めてつくっていただくということを回答いただきたいと思いますが。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 津川議員の先ほどの御質問につきまして、今、教育長が答弁いたしました。家庭、そして家族、地域に対してより具体的な指導方針や指導内容というか、特に保護者の方々に対してでございますが、そのことにつきましてはPTAの方々といろいろ話をしながら考えていきたいなと、考えていくというか、立てていきたいというふうに考えます。  やはり先ほどおっしゃいましたように携帯を持たせるのは親です。買い与えるのはもちろんそうなんです。そこのところをしっかり考えていただかなければいけない。例えばこれから研修会を行ってまいりますけども、うちは携帯は持たせませんと、だからあなたのうちも持たせないようにしましょうよというふうなことを米子市で言うと、PTA連合会が出しておられるわけです。ですから行政が出すとか学校が出すとかではなくて、直接の子育ての当事者である親がそういうのを考えてアピールされるというのは大変効果があると思うんです。そのあたりについて、そういうふうな動きというのは望ましいなというふうに思っておりますので、そのあたりについてもPTAの役員の方々にもお話をしながら進めていきたいというふうに思います。 ○議員(14番 津川 俊仁君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で津川俊仁君の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 10番、阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 10番、阪本でございます。私は、今議会に2点の事項について質問をさせていただきます。  まず、由良川以西の保安林の保護と対策について。長年にわたり松くい虫防除を怠ったため、指摘をさせていただいた、一昨年以降、ほとんどの松が枯死してしまいました。県より管理を任されている町の責任と考えますが、町長に伺います。  次に、町長の政治姿勢と職員に対する指示命令系統について伺います。平成25年度一般会計当初予算の2度にわたる否決にもかかわらず、10月の選挙後、反省の姿が見えないどころか、以前にも増して環境政策に取り組もうとする姿勢はいかがなものかと思います。もっと町民生活の実態を検証し、身近な町民サービスを提供すべきと考えますが、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 阪本議員の御質問にお答えいたします。  初めに、由良川以西の保安林の保護と対策についての御質問でございます。  町管理部門につきましては、何もしていないわけではなく、松くい虫による被害拡散防止のため伐倒駆除を行っているところであります。しかしながら、松もかなり少なくなっておりますので、この3月には抵抗性クロマツの植樹を実施し、防風対策をしていく予定にしておるところであります。さらに、その西に位置する妻波保安林組合管理部分につきましては、引き続き伐倒駆除及び抵抗性クロマツの無料配布を行っていきたいと考えております。管理につきましては、引き続き組合の自主管理をお願いしてまいりたいと考えております。しかしながら、組合の方も高齢化になり管理が大変な方も出てまいっております。今後につきましては地元、県と連携をとりながら、松くい虫の防除を初め、植栽や管理等どのような方法で防風対策を行っていくのか検討してまいりたいと考えております。  次に、町長の政治姿勢と職員に対する指示命令系統についての御質問でございます。  まず、環境施策に取り組む私の姿勢についてでございます。地球温暖化への対策やエネルギー源の確保、環境汚染への対処などの一環として、主に再生可能エネルギーの普及拡大と価格低減の目的で平成24年度から固定価格買い取り制度が施行をされました。これにより北条砂丘風力発電所の売電収入が増額となったため、自然エネルギーで発電した電力で得た収入は電力により広く町民の皆さんに還元することを目的に平成25年度から風のまちづくり事業を実施しておりますが、既に数自治会の公民館へ太陽光発電施設の設置を行っていただいております。また、自治会管理や町管理の防犯灯のLED照明への更新につきましても、今年度377灯の交換がほぼ終わっている状態であります。この事業を平成26年度も引き続き実施することとしておりますが、この事業により、より多くの町民の皆さんに、間接的ではございますが恩恵を受けていただけるものと考えております。議員御指摘のような以前にも増して取り組もうとしているものではございません。  次に、町民生活の実態を検証し、身近な町民サービスを提供すべきとのことでございますが、予算編成に当たりましては、厳しい財政環境ではありますが、町民の皆さんの声を常に意識し、町民の皆さんに対し何をなすべきかを常に考えており、平成26年度予算におきましても、十分とは言えないまでも新たな事業を計画しており、それなりの評価はいただけるものと思っております。  今後の行政運営についてでありますが、平成23年1月に策定しております「北栄町まちづくりビジョン」が平成27年で制定から5年経過いたしますので、平成26年度に見直し作業を行うこととしております。その作業の中で町民アンケートを実施し、多くの町民の皆さんのニーズ、御意見を十分にお聞きするとともに、町民の皆さんの参加を得た策定委員会を設置し、検討していただくこととしておるところであります。また、毎年開催しております地域座談会などを通して町民の皆さんの生の声をお聞きして、より町民の皆さんが北栄町に住んでよかったと言われる町政運営を担ってまいりたいと考えております。  次に、指揮命令系統についてでございますが、私からの指示は、まず前年度末に次年度の各課の課題と目標を協議し、各課の重点項目を設定していますし、9月には中間期の進捗状況や新たな課題や目標について協議を行っています。それ以外には、月2回の課長会においてその時々の指示、懸案事項の聞き取りや横断的な案件の議論を行っております。緊急な案件や新たな対応が求められる件につきましては、その都度、関係課長や担当者に指示しているところでございます。また、私の権限に属する事務のうち事務処理の能率化及び責任の所在を明確にするため事務処理権限規定を定めて、簡易なもの、恒常的なもの等は副町長以下、課長にそれぞれの権限区分に従って事務処理させいるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) まず、基本的なことでございますが、保安林って何ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 保安林の意義ということでございますが、まず保安林は、やはり生活されておる方、そういう方たちの生命あるいは財産であったり、そういう生活の糧を守る林だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 確かにそうですね。これは森林法に基づいて、条例じゃないですよ、法律ですよ。地方自治法にしても公職選挙法にしても法律は守らないけんのですよね。これは水源涵養保安林とか、あるいは海岸線では潮を防ぐための防潮林、風を防ぐための防風林、砂が飛ばんように砂防林、こういったものを守るための法律なんですよ。農林水産大臣が指定をしております。  じゃあ、コンプライアンスって何ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) コンプライアンスは、一応日本語では法令遵守というふうな形で定義をされておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 確かにそのとおりです。ただね、執行部の保安林を守るという基本的な考え方が間違っておると思うんですよ。松くい虫で枯れた木を伐倒駆除するから役目を果たしたというのは筋違いなんです。今生きとる松をいかに長生きさせるか。そのことに腐心されたことありますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この保安林につきましては、伐倒駆除のほかにも空中散布であったり、あるいは地上散布、さらには樹幹注入をしたりしながら防風林あるいは防砂林、こういうものを守っているところであります。さらには、松くい虫って言われたところにつきましては抵抗性クロマツ等を植えながら、そういう風であったり砂であったりと、そういうもので作物が傷まないようにということで対応しているところでありますが、この松につきましても植えてからすぐに大きくなるというようなことでないわけでありますので、機会を見ながらそういう苗を守りながら、今いろいろ県を通して、あるいは町独自でもやっておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 由良川から西の大谷までの防風林は、内側が第1保安林、海岸側が第2保安林って言ってきておるんですよ。第1保安林は、由良宿地内は町有地、妻波地内は保安林組合が管理をしております。旧町のときには町がヘリ防除してくれとったんですよ。ところがナガイモ組合が反対をしたという理由でやめちゃったんですよね。由良川から東は旧大栄町のナガイモ組合が反対しておるといいながら、西園や東園はそのまま防除してきておるんですよね。そこを私は強調したかったんですよ。北条バイパス、いわゆる海岸線までの第2保安林については、本来は町が管理せないけんですね、町有地でありますから。何で管理せんようになったかって確認しましたら、国道が走っとるから防除をやめたと。先ほど言いますように、第1保安林はナガイモ組合が反対したからやめたと。保安林組合が反対したことじゃないんですよ。ということは、蜘ケ家山でも栄の財産区にしても町が管理しとるでしょう。妻波地内も町がやってくれとったんですよ。  それで私は何回も県に出ました。このまま放置しておきますと大変なことになるという思いだったんですが、第2保安林は全て枯れて、県が今、防風柵、それから植林もしてくれております。確認しましたら平成29年までかかるということでございましたので、「何をあんた方は考えとるか、植えてから30年たたんと防風効果はないだよ、あんた方は人ごとみたいなこと言っとっていけんよ、一年でも早く植栽を終えてください」とお願いしました。ここにおいでの政策企画課長さんも県から出向してきておられます。その4回のうち1回対応してくれました。このまま放置しておけば、残った松がもう助からない。何とかせないけん。議員の中でも皆さんが無関心ですから私以外に物を言う者はないんですよ、あそこの保安林を守るのは。だから県に何回も言ったんです。県は、管理は町にお願いしております。町は保安林組合やれってって言いますね。旧町のときはそうじゃなかったんですよ。だったらナガイモ組合を説得して、ヘリ防除がいけんなら地上散布でもしてくださいってずっとお願いしてきたんです。伐倒駆除が目的なんてね、そんな怠けたような対策はありませんよ。どう思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この保安林等の駆除につきましては、先ほど言いましたように空散と地上散布と、それから伐倒、あるいは樹幹注入とあるわけであります。また、この駆除につきましてはそれぞれ地元の同意を得ながら実施してるというような状況であります。  以前、この空中散布する薬剤のことでいろいろ問題があったときがあります。旧北条におきましても空散やめたらどうかと、ラッキョウやタバコに大きな被害が出ると、風評被害が出るというようなことであったわけでありますが、そこは下のほうにビニールを敷いて、かからないようにというような形で対応をしていただいたところであります。そしてそういう今のものが、少し松くいも出ておりますが、残っておるというような状況であります。妻波の組合の方等にもお話を伺ったところでありますが、管理は自分たちがやっぱりやっていかなければならないというようなことでございますが、その中にあって地上散布等によってそういう被害の拡大が防げるということであれば、また組合の方等にもお話をさせていただきたいと思いますし、また周辺の方にも、やはりこれが一番だと思いますので、そういう方の理解も必要だろうと思っておるところでありますので、そういう方たちともお話をする必要があるんだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 総合事務所の保安林課の担当の方に面談をさせていただきました。総合事務所長、中に立って、そのときに、きょうお配りしておりますこの資料を渡したんです。砂丘地の今までの苛酷な歴史、大変苦労してこの保安林を守ってきたということがここに書いてある、ちょっと部分的にコピーしましたが。県の担当者は、「ありがとうございました、勉強させていただきます。第2保安林、町有地についても一年でも早く完成するよう努力します」と言ってくれたんです。その帰りに私、北条庁舎へ寄ったんですよ。「今総合事務所へ行ってこの資料を渡したけえ、あんた方も勉強して何とかしてごせえや」と。副町長が何と言いましたか。「あんたは何考えとっだ。」がいな声しましたよ。「そがなもん要らん、知らん。」「残っとる松だけでも助けたってごせえや。」無視ですよ。私はね、平成3年から議員させてもらっておりますよ。今まで3人の町長と6人の助役、副町長と接してきました。こんな副町長なんて見たことも聞いたこともない。20何年議員しとって初めてです。きょうは引導渡さかと思ってこの席に臨んだんですが、けさ方、辞意を表されとるということは聞きましたからちょっとトーンダウンしました。  何を言いたいかというと、法律は守らないけんでしょう、先ほど言いましたようにね。地元の保安林組合と話をしとるって言いますけども、保安林組合としての機能がもう果たせないんですよ、何十年も前から。だから組合員の数は20何人実際あっても、もう既に家がない、後継者もおらん。もう高齢化で、苗を支給するっていったって、そうですよ、何回も言っとりますよ、今まで1,350本、苗を支給したって言われる。現場に行って見られたですか。去年確認したら150本ほど植えたのがありましたよ。年が明けてこの間行ったら80本ぐらいしかないんですよ。基本的なことがわかっとらんから、現場に出られん。私の一般質問のときにも、何回も季節風は西風だ西風だと。北西の風ですよって言ったって町長は全く譲られなんだ。どう思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず保安林、基本的にはそういう個人のものもあるわけでありまして、ほかの地域については、やはり個人でそういう保安林の管理をされとるという中であります。また、その中にあって、そうやって松くい防除のために空中散布をしていただいたり地上散布をしていただいたりというようなことであります。基本的にはやはり組合の方で責任を持って管理されるというのが筋だろうと、こう思っております。ただ、先ほどおっしゃったようにかなり管理の難しいようなところもあるかもしれません。そういうことも含めて、ただそこだけということでなくて町全体の保安林の中でどうやっていくかということを考えていくことが大切だろうと思いますので、これは検討させていただきたいなと思います。  それから、風の件でございますが、さっきいただいたあの中にも、北、北西、北東の風が吹き荒れるということになっておりますので、北の風も吹き荒れてるんじゃないかなと、こう思っておるところであります。  それから、先ほど副町長のことお話しされました。どういう状況であったかということは私はわかりませんが、そんなような強く言ったというようなことはないということを伺っております。副町長にその件についてちょっと経緯を話していただきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 岡﨑副町長。 ○副町長(岡﨑 功君) 阪本議員が総合事務所から帰られる際に、北条庁舎に寄ってこの資料を勉強せよということでお渡しになって、私が大きな声で、「こんなもん要らん」って言ったということですが、私はそういったように発言した記憶はありません。むしろ私は誤解を皆さんに与えてるんじゃないかと、阪本議員の発言によって誤解を皆さんに与えていると私は思っております。通常、私ども町政運営に当たりましては、松本町長の政治姿勢であります「町民主役の町政」であります。具体的には、町民の声を聞いて町政に反映する、そして対応については町民目線でということを常々言われております。私も含め職員は、それに準じたといいますか、そうした対応で物事に当たってると思っております。したがって、こういう資料を勉強せよといってお渡しになったら、私は素直に、わかりましたと受け取るはずです。むしろ、「こんなもん要らん」というような発言は確かに高圧的で、非常に、どちらかというと阪本議員の好意を無視したような発言だと思います。こういう発言を公務員がすると皆さんが思っておられる、今の発言でですね、思っておられると思います。それは、私はそういう発言をした記憶もありませんし、そういう物の言い方をすること自体が公務員として私は失格だろうというぐあいに思っておりますので、いつどこで本当に「知らん」と言ったのかどうか確認させていただきたいと思います。  これは、議長、反問権、反問になるかもしれませんけども、よろしいでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 許可します。  阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) あなたはそういう思いでなかったと言われましてもね、「これ読んで勉強してごせえや。」拒否されたんですよ。私びっくりしちゃいました。よう物を言わんだった。北条庁舎から帰りに涙が出ましたよ。あんたがどう弁解しようと、私は、何ちゅうことだらかい、この副町長は。町長はそういうことを指示してないんですね。町長は……。
    ○議長(井上信一郎君) 阪本議員、いつどこでその資料を出されて、副町長が阪本議員がおっしゃられたような発言をしたのかということを副町長は聞いておられるので、それについてはお答えをいただきたいと思います。  阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 中部総合事務所に行った帰りでございますので、今ちょっと日にちの確認はできません。その心づもりを持っておりませんでしたから、また確認したいと思います。(「本当に発言されたかどうか」と呼ぶ者あり) ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 確かにね、私がびっくりするぐらいの拒否されましたよ、あなたは何考えとっだと。そうでなければね、あんた受け取ってますよ、課長も。持ってないでしょ、これ。わざわざ準備して資料持って2人に渡そうと思ったんですよ。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員、副町長は「こんなもんは要らん」という発言をしたと阪本議員がおっしゃられたけど、副町長はそういうふうには言ってないとおっしゃるんですよ。言った言わんですので、その辺について副町長から自身は言ってないと言われるので、その辺についてはっきりとお答えをいただきたいと思います。  阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君)私ははっきり聞いたから言っておるんですよ。だから言った言わないということはこういうことになっちゃうんですよ。だけど私はそのときにそういうことを受けとめてましたから言っとるんです。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員、副町長も、もう言った言わんのことになりますので、本来の質問の趣旨に戻って質問をお願いをいたします。  岡﨑副町長。 ○副町長(岡﨑 功君) この発言については、以前もたしかあったと思います。それをちょっと調べてみました。それはちょうど1年前の3月議会です。3月議会で阪本議員が質問の中でこう言っておられます。この資料だと思います。「資料をコピーして県の3人の方にぜひ勉強してくださいと言ったら、ありがとうございましたと、うちの副町長も課長さんも知らんっていって言いましたよ。」こういう発言ですよ。このときは、発言は「知らん」ということですよ。この発言も、「知らん」じゃなしに、「知りません」って僕は言うはずです。今回は、「要らん」前回の議会のときは「知らん」どちらが正しいんですか。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) そう言われたんですよ。「知らん」初め「要らん、知らん。」 ○議長(井上信一郎君) 先ほど申し上げましたが、本来の通告の趣旨に沿った質問に戻っていただきたいと思います。  阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) こういう言ったとか言わないとかって議論になるとなかなか前に進みませんから、次に進みます。  この保安林の松くいについては、もう昭和の時代からどんどん西から入ってきたんですよね、境港からどんどんどんどん東のほうに進んで。私が平成3年に議員になったころにはかなりもう蔓延しちゃいまして、お台場公園の今残っております大きな松がありますね。あれは180年ほど前の天保年間に植栽されたと聞いております。それで非常にこの松を枯らかすのは惜しいなという思いがありまして、私独自に農薬会社あたりに相談しておったんですよ。そしたら点滴幹注が効果がありそうだということがあって、平成5年か6年ごろ、この場で提案したんですよ。当時の町長はすぐに取り上げてくれました。その年に点滴幹注を始めたんですよ。それが今残っとる、大方50本前後ある松なんです。当時の町の対応と今の対応と全く違うんですよ。町が妻波の保安林組合の松も管理してくれとった。たまたまナガイモ組合が反対したという理由で、あるいは第2保安林は国道が走っとるからという理由でやめちゃったんです。由良川東はそのまま管理してあるからああいうすばらしい松が維持できとるんですよ。どうですか、町長、この対応について、旧町のときと全く違うということをどう考えますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) お台場の近辺の松は樹幹注入ということで今保全に努めておるとこでありますし、また、ほかの由良川より以東につきましては、そうやって空中散布あるいは地上散布しながら維持保全に努めておるところであります。これには、先ほども言いましたように各自治会の同意であったり、あるいはそこで農作物を生産されとる皆さんの同意であったり、そういうのをいただきながらしておるわけであります。由良以西の妻波地区でナガイモをつくっておられる方が反対されてやめられたということでありますが、時代は変わってきておりますし、そういうことであれば、やっぱりそういう空中散布が必要ということであれば、これは検討してまいらないけないなと、こう思ってます。ただ、そうやって自治会であったりとか、あるいはそういう農作物をつくってる方のそういう同意も要るわけでありますので、そういうことで検討させていただきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) あの地域が耕作ができないような状況になるから心配して言っとるんです。息の長い何十年先でないと防風効果がないやな対策はだめなんですよ。今々被害があるのをどうするかということを考えてもらわないけんですよ。町長の答弁聞いとっても、ほんに現場を見られたんかな、答弁書を書く管理職も本気で考えとるんかなと非常に疑問を持っておるんですよ。町内ぐるっと見て回ってみなさいな、消毒せえでも元気なところあるんですよ。西園地区の碁盤の目みたいに道路に沿って植栽してありますね、抵抗松じゃないんですよ、あれは。でも元気ですよ。人間の健康診断と一緒ですよ。栄養とって元気だったら病気にならん、虫もつかん。勘違いしておられるというのはそこなんですよ。伐倒駆除が自分たちの仕事なんて思ったら大間違いで、伐倒駆除する費用があるなら、最近堆肥でも安いわけですから、シルバー人材センターにでも頼んででも保安林の中に振っていただくというような発想が何で出てこんのかなと、お役所仕事はそういうもんかなと思って私はおるんですが、そういうことは考えられませんか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この松林でありますが、先ほども何回も言っておりますが、保安林それぞれ持っておられます。妻波の組合もあろうかと思いますが、個人でもたくさんの方が保安林持っておられてそれぞれ管理されておられるわけであります。そういう中にあって、松くいが出た場合はそういう防除をするということでありますし、やはり松を育てていくという中でそれぞれの方が管理されてるんだろうと思っておるところであります。地元の方等も、組合もですが、いろいろ協議してどういう形でやっていくのがいいかということを考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 次に移ります。 ○議長(井上信一郎君) 暫時休憩いたします。(午後0時00分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後1時00分再開)  阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 去る1月27日のNHKテレビの番組で、特に最近、独身のいわゆる若年女性といいますかね、その3分の1が1年に130万円以下の低所得者と、20代の非正規雇用は女性で57.5%、男性22.1%ということでありました。つまり、あすが見えない、そういう環境になっておるということなんですよね。貧困層が増大して、結果的に行政支援、これに頼らざるを得ない、しかし行政はそれによう応えんという実態だということを強調しておりました。北栄町におきましても、生活保護世帯は58世帯ですか、小・中学校の子どもたちの支援もどんどんふえております。水道代の滞納も毎年ふえております。そういった話をしておりました。  町長は12月議会のときに、これからは議会ともよく相談して決めたいと言っておりました。私もええことだなと思っておりましたが、きょう現在、相談というような内容のものをしていただいた記憶がないんです。説明と相談の違いはどういうところでしょうか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 説明と相談ということでありますが、相談というのは下準備といいますか、そういうことをしたいのでこうやってやりたいというようなことをするのが相談だろうと、こう思っておりますし、また説明というのは、それに基づいて説明していくということが説明だろうと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 合併以来8年間、町長は務められたんですが、過去に相談をされたということはあんまり記憶がないんですよ。3年前に庁舎の一元化について検討してほしいということで特別委員会を立ち上げていろいろ議論したんですが、そのときが初めてだったと思います。それで特別委員会の答えは、議員15人中2人の議員が統合してもいいじゃないかという意見はありましたけども、あとの13人は反対でございました。しかし、最近また庁舎統合したいということを常に言っておられるわけでね、相談というのはお互いに意見を出し合って意見をまとめるのが相談なんですよ。町長は、説明する説明する、足らなければまだするっていっつも言っておられるんですけどね、説明っていうのは一方通行なんですよ。だからこうして議会がもめるんですよ。他町のいろんな例を調べてみますと、やっぱり事前に相談があるんですね。議長さん、今度何月議会でどういうことを提案しますからひとつ検討して協力してください。北栄町にはそれがないんですよ。この定例会の1カ月ほど前に、例えば予算説明会、あるいは議案の説明があるんですが、もう説明説明で意見を言っても全く取り上げてもらえない。だから混乱すると思うんだで。だから、相談というのはお互いに意見を出し合って承知の上で議案を提出する、それが本当なんですよ。説明ってのは、さっきもおっしゃるように事柄の内容をよくわかるように解き明かす、それだけなんですよ。  だから今議会についても私はあんまり理解できてないんですよね。平成25年度一般会計当初予算の否決の一番大きな理由は、風車の基金、買い上げ単価が高くなって2億円ほど利益が見込めるから、そのうちの5,000万円を使いたい、その気持ちはわかるんです。だけどほかに回さないけんところはいっぱいある。優先順位からいうとやっぱり違うと思うんですよ。前期の議選の監査委員をさせていただいておりましたけども、そういったことを指摘して繰り上げ償還すべきだと、そういう指摘の中で銀行と相談の結果、なるべく早く繰り上げ償還しようということになったんですよね。非常に私はいいことだと思っております。ただ、償還の残高、2,800万円のものと約150万円のもの、これを全額返済して残りの約7,700万円を追加返済するということで銀行と話がついたと、非常にこれもいいことだと思ってます。ただ、私は、風車を管理していただいております魚住さん(北条砂丘風力発電所、電気主任技術者)のおっしゃるのが正しいと思うんですよ。一旦ほかに流用したら返ってきませんよ。去年も三重県、京都府、新潟、あちこちで大きな事故がありましたから余計心配するわけです。北条の風車が特別ではないんですよね。いつどういうことがあるかわからん。まして、先ほどの金額を合計しますと1億650万円ですか、あとの残りの8億円ぐらいのものが残るんですよね。それとあわせて、あと10年たったら撤去したいということを言っておられます。撤去費用の1基5,500万円という見積もりがどうか、私もわかりませんけども、約5億円ぐらい要るんではないかと思いますよ。それに相当する金額というものは基金として積んでおくべきだ。経年劣化というのはこれからなんですよ。何をしても償還が済むころに大変な事故が起きる可能性が非常に高いんです。公共施設ほとんどそうですよ。町長、どう思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 最初に説明というようなことでございますが、この予算についても、今回は2月に予算のことを説明させていただきました。その中で、いろいろ御意見をいただいたという中で検討させていただいて、若干の修正をさせて今回出させていただいたということでございまして、決して聞かずに出すというようなことではないわけであります。そういうことをしておるところであります。  また、風車につきましては、これは全てを使うということでなくて、一部を還元していくということでしております。その残りのものについては、基金であったり、あるいは修繕費ということで積み立て、あるいはその期間の中で使っていくというふうにしておるところでありまして、そういうことを加味しながら運営をしておるところであります。また、そういうシミュレーションをしながら計画的にやっていくというようなことを考えておるところであります。心配される向きはよくわかるわけでありますが、十分なメンテをしながらなるべく故障のないように、そして事故のないようにしてまいりたいと、こう考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 町長は町長の思いでいろいろ推進しておられますけども、私が一番心配するのは、いわゆる風車の計画そのものがずさん過ぎるんじゃないかということです。先般、これから10年間のシミュレーションが示されました。10年後には30億円もうかるんだと、非常にええ計算なんですが、先ほど言うように、経年劣化はこれからなんですよ。砂丘地に風車を立てたことも、先ほどの一般質問の中でも、砂は飛ぶんですよ。想定外だと言っとりますが、去年でも羽の修理に1,600万円ですか、その程度使っとるでしょ。これからも起こり得るんですよ。そういったことを考えると、非常に私は心配をしております。  町長は、まちづくりビジョンに沿ってということでいつも言われます。環境にやさしいまちづくりの推進ということがあるからやるんだ、去年2回とも否決したんですよね。議会が反対するなら自治会長会に説明してやってしまう、補助金出いたるからやってごせいやちゃな事業はほとんど成功しないんですよ。町民からこういうことをやりたいから補助金を出してくださいというんなら、流れとしては理想的なんですよね。だけど、補助金出いたるけえなんちゃな事業で成功した例、私、知らんのですよ。どう思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 風車の計画がずさんでないかなということでございますが、修理費等につきましては、今まで以上のものを計画しておるところでありまして、また、積立金も今まで以上に積み立ていくということでございまして、大きな災害あるいはそういう事故等に備えておるところであります。  また、補助金出いて成功したとこはないということでありますが、いろんな事業があるわけでありますが、補助金をかなり使っておるところもあります。単費でというのも中にはあるわけでありますが、なるべく県なり、あるいは国の補助を使ってやっていくというのが経費的にも、また、財政的にも町の負担が少なくて済むということでございます。町がやる場合につきましても、ある程度の補助をさせていただきながら事業をしていただくというのもかなりあるわけであります。  自治会員におきましても、LED灯も去年、以前からもしておりましたが、上限が1基当たり2万円ということで出してありましたが、かなり理解を得てしておられたところであります。少しでも風力発電の売電収入で得たもの、そのものを使って、間接的ではありますが、そういう住民の方に還元をしたいという思いでしておるところであります。電気代も安くなる、また、そうすることによって今まで自治会に出しておったものを、自治会費をほかの事業に使えるというようなこともあろうと思いますし、また、人口が減ってくれば、なかなかそういう自治会の会費も上げていかざるを得ないという中で、そういう経費が削減されるということになれば、運営もよくなるんではないかなと、こういう思いでしておるわけであります。いろいろそういうことを組み合わせながらそういう事業をさせていただいているということを御理解いただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 町長の思いはわからんでもないんですが、心配しとるのは魚住さん(北条砂丘風力発電所、電気主任技術者)だけじゃないし、担当課長も、自分も心配しておりますけど、仕方がないです、仕方なしにやっとるんですよね。先般、町長をマインドコントロールしとると思われた業者の人と話をしましたよ。「私も大変心配しとります、町長には何回か話しとるんですけどね」と言っておられました。町長、どう思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何がマインドコントロールかよくわかりませんが、失礼な言い方だなと、私はこう思っておりますが、皆さんがやっぱり心配されるのは当然だろうと、こう思います。私も心配しております。でも、そうはいっても心配でやめるというわけには、これはならないわけでありまして、その心配を少しでも少なくするために、そういうメンテナンスであったり、いろんな対応をしとるということでありますので、ぜひ御理解をいただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 町民の安心・安全というのは、交通安全とか火災予防とか、そういうものだけじゃないんですよ。生活弱者、町民の生活を守る、それが私は大前提にならないけんと思いますよ。違いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう意味でも、来年度ですか、これは北栄町版の雇用対策事業というものも考えて町民の皆さんの雇用も進めていこうということを考えておりますし、また、いろいろな補助事業を使いながらそういう事業ができるように、そしてまたそこで生活の安定を得るようにという形でやっているところでありまして、そして公共事業におきましても安全なそういう生活ができるような対策を組んでおるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 自治会長さんに説明して何ぼかの自治会が手を挙げていただいたということなんですが、やっぱり順序が違うんですよ。議決権のあるのは、ここの15人しかないんです。違いますか。相談するといって12月議会も言われたのは、そこらのことなんですよ。議会に相談して、ええことだなと思っておりましたけど、何の相談もない。12月議会の私の一般質問に対して、そうでしょ、説明する、説明する、足らにゃ何でもするっちゃな、説明だけで理解できんから相談しなさいということなんですよ。どうですか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほども言いましたように、予算についても、そうやって説明しながらお話を伺って、修正するとこは修正してやってるということでありますし、その説明も行政報告会等でもいろんな形でさせていただいたとこであります。そこの中で御議論いただければ、また町としても、こういう議員の皆さんの意見をとりながら事業を進めていくということになろうかと思います。一般質問にしてもそうでありますが、こうやって議員の皆さんがいろいろ提言されるわけであります。全てができるということではないわけでありますが、できるところはやっていく、また、短期間でできること、あるいは長期間でないとできんことということもあるわけでありますので、そういうものを入れながらさせていただいておるというのが実態であります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 皆さんも感じておられると思うんですけども、去年ごろから黄砂現象ですね、PM2.5、有害物質を含んだ黄砂が毎日のように日本にやってくるんですよ。私は車を外に置いておりますから、朝、起きてみると、窓が白くなっております。20年ほど前は春先に1回か2回か、黄砂現象がございました。今は毎日どんよりしとるでしょ。先月の25日の新聞を見ましたか、皆さん、PM2.5、鳥取県内に警戒情報。中国地方にこのPM2.5がすごい密度でやってきとるんですよ。その中でも鳥取県が一番密度が高いんです。こないだ2月の16日の新聞見ましたか、境港市観光協会第8回妖怪川柳コンテスト、「黄砂降り 砂かけ婆も 医者通い」。地域住民はもう黄砂は当たり前だと思っとるんですよ。何でもない北西の季節風に運ばれてくるんですよ。町長、自信がありますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自信があるかどうかということは、ちょっとよくわかりません、質問の趣旨が。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 補助金を出して推進して、もうかるから、もうかるからということで売電目的のような推進をしておられるんですよね。最近の世論からいえばごく当たり前だと思うんですけども、結局、太陽光発電の買い上げ単価が2年連続下がりましたね。そのことによって急速に拡大してきた太陽光の導入の、これが足踏みする可能性もあるということなんですよ。執行部はこれから5年かけてやっていこう、やればもう5年間せないけんのですよ。だけど、採算が合うか合わんかわからんような状況の中で、結果的に10年間でペイするといっても、それもなかなか確定できない。なら、あと、各自治会に後始末しなさい、撤去費用も40万円だかかかるって言いますし、そういった赤字が出た場合、誰が責任とるでしょうか。町長ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 太陽光の売電価格につきましては、先般、来年度の買い取り価格が新聞紙上に載っておりましたが、住宅について1円下がるということで37円ということになっているところであります。また、そういうパネル等も、これもかなり下がっておるというようなことでありまして、そういうような形でされたんだろうと、こう思っているところであります。これでペイできるかということであれば、ペイできるというような形で今シミュレーションをしておるところでありまして、積極的にしていただいておるところもあるわけであります。37年でするということになれば、全額で10年でペイするということになりますので、それを半額補助するということになれば、自治会としてのそういう負担といいますか、赤字といいますか、そういうものはないだろうと、こう考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) パネルを設置した場合、20年間業者が保証してくれるという話がありましたね。じゃあ、効率は低下すると思うんですが、大体どの程度10年間で効率の低下を試算しておられるんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう資料を今、持ち合わせておりませんので、もしあれば、後で提出させていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) ぜひ提出をお願いします。  すごい私、心配しとるんですよ。どんな事業でも、早や、早や、早や、早やしてやったはいいけど、なかなかいい結果が出るということはほとんどないんですよね。そこまで積極的にやりたいということであれば、自分の退職金を返上しますというぐらいの気持ちでやってほしいと願っております。  北栄町の職員のメンタルヘルス相談員の配置ということで、こないだ資料が出ました。非常に異常事態だなと。職員160人ほどの中で退職者、今までに休職した職員、病気休暇した職員、合計が22人、異常事態というよりも、私、危機的な状態だと思ってます。それで、すぐに私は中部の市とか町のいろんな知り合いの人に聞いてみました。企業関係者は、「そがな職員はうちにはおらん、そがな者はすぐに首にせないけんで」民間ではそうなんですよ。行政は甘過ぎる。行政関係者は、「議員を含めて、そがな職員はうちにはそがにおらあせんぞ、それは町長がいけんでないだかいや」と言うんですが、町長はどう思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) メンタルヘルスの関係でございますが、確かに今もおりますし、また、そういう感じを持っておる職員もおるわけであります。そういう職員を何とか救ってこの事業は町の職員として仕事をしていただくということで、今回提案させていただいたわけであります。いろいろ事業も複雑多岐になってきておりますし、また、相談事業がかなり多くなってきておると。そしてまた、非常に難しい案件もふえてきておるということでございまして、少し職員に負担があるのではないかなと、こう思っております。  また、もう1点では、やはり打たれ弱いというようなこともあるかもわかりません。そうはいっても、その仕事の中で一生懸命頑張っておりますので、休まないといいますか、そういうメンタルヘルスにならないような体制をとっていくということで今回提案させていただいておるとこでございまして、決して私が無理にあれせいこれせいということではないと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 本来職員というのは、町づくりの機関車の一部だと思ってます。町長は、前へ前へって汽笛鳴らしておられるけども、副町長や教育長あたりのかじ取りする人が自分の立ち位置がわかっとれば、こういう数字にはならんと思ってます。私は過去何回も、町長は県外出張が多過ぎる、鳥取県の中でも一番多いぞ、庁舎をあける間にやっぱり副町長や総務課長が本気になって対応せないけんでしょ。自分が県外出張をどんどんやっといて、町長の決裁がおくれるから庁舎統合せないけんちゃな理由は、私、成り立たんと思いますよ。こないだの予算の説明会のときに北栄町の財政状況、一般会計の将来推計が出ましたね。町長が今期やめられたときには、もうあと予算が組めんですよ、財政調整基金がなくなっちゃうんですよ。そういう状況の中で庁舎統合なんて考えられないと思いませんか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 庁舎統合については、これは統合するときは、位置的なものでございますが、ずっと別々におるとやっぱりランニングコスト的なものがずっとかかってくるというようなことであります。また、住民の皆さんにもやはりワンストップで対応するということになれば、1つの庁舎のほうが、そこに来て完結できるわけですのでいいんではないかなと思っておるところであります。財政的な面を話されましたが、町としては、やはり一本化してそこでするほうが、当初はイニシャルコストも要るわけでありますが、ランニングコストを考えればそちらのほうがベターであると、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 財政調整基金がなくなったら、こないだ副町長は借り入れをするんだということだったんですが、既に一般会計の財政調整基金から下水道の特別会計に繰り出しを毎年7億円もしとるでしょ、国民健康保険特別会計には1億6,000万円ほど繰り出しをしてますよ。財政調整基金が枯渇したらどうなるんですか、やっとこないだ下水道の値上げをしとって、また2年か3年すりゃ大幅に値上げせないけん、そういうことになりはしませんか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この下水にしても国保にしても、これは財調から取り崩して出しとるということではないわけでありまして、一般会計の枠の中でこれは出しておるということであります。したがいまして、財政をきちんとしていくためには、それぞれの会計、独立した会計の中できちんと独立採算とれるようにする必要があるだろうと思っております。そういう意味合いもあって先回、下水道の値上げもお願いをしたところであります。大変そういう厳しい財政状況の中でありますし、また、住民の皆さんも大変な時期ではありますが、やっぱり受益と負担ということを考える中でこれからも考えていくということをしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 最善の方法で乗り切っていただかんといけんじゃないかと思っておりますが、風車でそんな大きな利益があるとすれば、財調基金の中に積み立てるか、あるいは不安解消のために風車の基金として積み立てるか、ほかに流用するようなことだけは私はしてほしくないな、特別会計は特別会計でとおっしゃいますけど、五、六年前から国は、一般会計も特別会計も財布は一緒ですよ、連結決算をして、これを参考にして行政運営をしなさいよ、何でそうなったかわかりますか、今、町長がやっておるようなことを北海道の夕張市はやっとったんですよ、だから財政破綻したんです。そういったことを繰り返さんように国はそういう指導をしとるんですよ。だからこの金は風車でもうけて、俺がもうけたっただ、だけえこっちに環境は環境に使うわいなんちゃな短絡的な考え方でなしに、この基金を一般財源に入れて教育関係とか福祉とかに使えば、町長さんのおかげでほんに助かったなといって喜んでもらえるんですよ。そう思いませんか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この風車の収入につきましては、風力発電が売電収入が上がってきたということで、これは住民の皆さんから電気代をその分が加算されて入ってきとるということでありまして、それを何とか少しでも還元したいということで還元しておるところであります。また、先ほどありましたように、基金に積み立てる、あるいはそういうのを出してすればいいんではないかなということがありますが、やはり先ほどもかなり議員も心配されておりましたが、事故等があればかなり費用が要るということでございますので、一部だけをそうやってさせていただいて、残りのものにつきましては修繕費とか、あるいは積立金に積み立ててそういう不慮の事故等に対処したい。そしてまた、そういうものが終わって全て借り入れも終わってもうやらないということになれば、またそこから今度は一般会計に対して使っていくということになろうかと考えております。  先ほどから財布は1つだというような話があるわけでありますが、しかし、全員が受益を受けてするんだったら1つの会計でいいでしょうけど、やっぱり一部の方が受けるということになれば、特別会計という形で残しておくということが必要だろうと、こう思っております。その中の1つが国保会計だろうと思っております。これは全員の町民がそこに加入しておるわけでないのでありまして、社保であったり、あるいは共済組合であったり、健保であったりと、いろんな形の中でそういう健康保険のことをやっておられます。これが1つなれば、一般会計、1つの中でやられればええということでありますが、そういう限定されとる中であるということは、やっぱり特別会計で見ざるを得んということだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 職員の鬱病ほか体調不良の関係について、私はずっと以前から心配しとったんですよ。町長は教育って何だかわかりますか、教育。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 教育とは、読んで字のごとく、教え育むというようなことだろうと、こう思っております。また、そういうことによって職員が伸びていく、あるいは社会に貢献できる人材をつくっていくということだろうと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君。 ○議員(10番 阪本 和俊君) そうですね、人を教えて知能をつけるのが教育なんですね。じゃあ、教育長は何ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 教育長は、教育委員会の事務的な所管をつかさどる長であると、こういうことであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本和俊君、通告の趣旨からずれておりますので、通告の趣旨に戻ってください。 ○議員(10番 阪本 和俊君) はい。今、メンタルヘルスの関係で聞いておるんです。この原因が教育行政にもあらせんかということなんです。3年ほど前に、学力の低下、それからいじめの問題で保護者からいろいろ指摘がございました。教育民生常任委員会に所属しておりましたから、教育長、課長、いろいろただしました。学校からの報告書を、知りません、聞いておりません、そういうことがありましたから、各校長先生、それから教育長、教育課長、主事、それから教育民生常任委員の5人が話し合いをしました。そのときに教育長は、報告書のことは知りません、聞いておりませんとおっしゃいましたね、みんなの前で言われました。教育長たる人が、知らん、聞いとらんなんちゃなことを言っとる自体おかしいんですよ。事務執行の最高責任者の教育長が、まして常勤で60万円も給料もらっとって、学校から上がってくる子どもの極秘情報を扱っとらん、知らん、県に言ったら教育長の判が置いて、全部報告受けてます。問題があったときには、やっぱり教育委員さんには、臨時の教育委員会でも招集していただいて検討する、知らんということは犯罪なんですよ、職務怠慢。もしこれが教育長が知らずに公印が押いてあるということは、公文書偽装なんですよね。やっぱり答弁をされるときには責任を持ってやっていただかないけんな。当時から鬱病の先生がおられるということがあったもんだから、我々、心配してそういう会を持ったんです。それを、教育長たる人が……。
    ○町長(松本 昭夫君) 阪本議員、質問の持ち時間が終了いたしましたので。 ○議員(10番 阪本 和俊君) わかりました。十分に気をつけてやっていただきたいと思います。以上。 ○議長(井上信一郎君) 町長、答弁されますか。(発言する者あり)  阪本議員、先ほどの質問の中での資料提供は、資料提供していただくだけで結構でしょうか。 ○議員(10番 阪本 和俊君) はい。 ○議長(井上信一郎君) 以上で阪本和俊君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 暫時休憩いたします。(午後1時41分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後1時50分再開)  9番、斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 12月に引き続きまして、2回目の一般質問をさせていただきます。まだまだ新人で右も左もわからない状態ではございますが、温かい気持ちで見守っていただけたらというふうに思います。私は、4点につきまして質問を上げました。分相応だったかなというふうに今、後悔しておりますけど、頑張りますので、よろしくお願いします。  遊休農地の管理条例(仮称)制定について。  北栄町では、年々遊休農地がふえてきております。政府は、5年後の農政大転換を目指し、米の減反政策等が廃止されることになりました。今後、担い手への農地利用の集積が促進されます。ところが、耕作に適さない農地はつくり手が見つからず、放棄地になると思われます。また、高齢化等の理由で管理できなくなった事案も出てきております。条例を制定し、農地の保全をしていくべきであると考えますが、町長の所見をお伺いします。  次に、寡婦控除について。  通告では、シングルマザーという言葉を使っておりますが、これは削除したいと思います。寡婦控除は、法律婚を経た配偶者と死別、離婚した人を対象に所得税などを控除するものです。未婚の母子家庭には適用されていないのが現実です。これは、みなし適用されるべきだと思います。町長の所見をお伺いします。  新築住宅の固定資産税減免についてでございます。  新築住宅の場合、地方税法の規定により、床面積120平方メートルまでの課税分が2分の1に減額されます。減額されない残り2分の1は、町独自の制度をつくり、減免してはどうでしょうか。町長の所見をお伺いします。  最後でございます。学校のいじめ予防出前授業について。  子どもたちのいじめ問題については、校長先生初め教師の皆さんは大変な御苦労をされていることと思います。昨年9月、いじめ防止対策推進法が施行されました。この法律の要点は、学校の中に複数の教員や心理職の専門家等で構成される、いじめを防止するための組織の設置、これを求めていること、道徳教育等の充実を基本的な政策としているということでございます。要約すると、そういうようなことが書かれているということでございます。北栄町として、また、学校として、計画実施されている対策をお伺いします。  以上の4点でございます。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、遊休農地管理条例の制定についての御質問でございます。  国は、農業従事者の高齢化、耕作放棄地の拡大などの課題に対し、農林水産業・地域の活力創造プランにより、農業を足腰の強い産業としていくための産業政策と、農業・農村に有する多面的機能の維持・発揮を図るための地域政策を車の両輪として推進し、関係者が一体となって課題の解決に向けて取り組むことといたしました。議員御指摘のとおり、米政策の見直しとしては、5年後をめどに行政による生産目標数量の配分を見直し、意欲のある農業者がみずからの経営判断で作物を選択するとともに、需要に応じた主食用米の生産が行われる体制に移行するよう決定しております。また、耕作放棄地対策の一つとして、国では、新たに農地中間管理機構を設け、農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進める担い手への農地利用の集積・集約化を進めるため、平成26年度より稼働していく予定であります。  これらの政策について、例えば農地中間管理機構の事務移管についての詳細がいまだ示されていないなど、対応しかねているところでありますが、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の拡大は本町でも同様に進んできているところでございます。これらの政策を把握し、適切に対応していくとともに、耕作放棄地の対策といたしましては、これまでに実施してきております耕作放棄地再生事業や担い手の育成、新規就農者などの支援、農地・水・環境保全対策事業などを継続していきたいと考えております。農業委員会の調査によりますと、北栄町の農用地区域内には約85ヘクタールの遊休農地がございます。これをほうっておきますと、雑草が繁茂し、周辺農地への影響や景観が悪くなるだけではなく、害虫が発生したり、不法投棄を誘発する要因になります。農地保全は所有者の責任でありますが、その所有者が責任を放棄している場合には、農業委員会での必要な指導や利用意向調査などにより、新しくできる農地中間管理機構による勧告により利用の増進を図ることとなっております。したがいまして、農地保全は、議員の提案される条例制定による町での管理ではなく、現行の対策や新たな政策の中で対応していきたいと考えております。  続いて、未婚の母子家庭への寡婦控除の適用についてでございます。  現在の制度では、斉尾議員の指摘のとおり、寡婦控除が受けられるのは、法律上の婚姻を経た者が死別や離婚などによって一人になるのが一つの要件となっており、未婚の母子家庭は所得税などを軽減する寡婦控除の適用が受けられません。未婚の母子家庭にも適用すれば母子家庭を助長する、不幸な子どもをふやしてしまうなどと反対意見もありますが、寡婦控除ができた背景の母子家庭が少しでも豊かな生活が送れるようにということを考えれば、未婚の母子家庭には適用されないのは不合理だと私も思います。このようなこともあり、法律に基づく所得税や住民税の控除については未婚の母子家庭に寡婦控除を適用する変更はできませんが、条例に基づく保育料や町営住宅の家賃を算定する場合には、寡婦控除の「みなし適用」を行っている自治体があります。本来、法律の改正より全国一律の取り扱いとなることが望ましいと考えますが、未婚の母子家庭を寡婦控除の対象とする改正が見込めないのであれば、他市町村で行われているみなし適用を本町においても行う方向で検討していきたいと考えておるところであります。  次に、新築住宅の固定資産税減免についての御質問でございます。  新しく住宅を建てる場合は、多くが借り入れを行い、その返済などにより生活に余裕かないとのことで、追加の減免をしてはどうかとの御意見だと思われます。住宅の場合、御質問の中でおっしゃられた建物に対する固定資産税の減額のほかにも、法律の規定によって住宅用地に対する固定資産の減額、また、住宅ローンの借入残高による所得税、住民税の減額も行われております。このように住宅に関する税制は手厚く行われていると思われますし、先ほどの未婚の母子家庭の寡婦控除のような不公平な制度ではないと思いますので、議員御指摘のような減免を新たに行う必要はないと考えているところであります。  次に、学校のいじめ予防出前授業についての御質問でございます。  いじめ防止対策推進法施行に伴い、北栄町はどのような対策を立てられているかとの御質問でございますが、このいじめ防止対策推進法公布の背景は、2012年に発覚した大津市の中学生のいじめ自殺事件の対応などが契機となり、いじめへの対応と防止、学校や行政等の責務を規定するなど、昨年6月28日に議員立法により国会で成立・公布され、同年9月28日に施行されたものであります。内容は、「いじめの定義づけ」「いじめ防止基本方針の策定」「いじめの防止のための基本施策」「重大事態への対処の指針」などが盛り込まれております。この法律を受け、文部科学省は法律の具体的な運用方法などを示したいじめ防止基本方針を示しました。学校には、「いじめ防止のための対策に関する基本的な方針」の方策を義務づけ、地方公共団体においては策定の努力義務を定め、加えて学校には、いじめの防止等に関する措置を実効的に行うため、複数の教職員、心理、福祉等の専門家、その他の関係者により構成された組織を置くことも義務づけられました。学校の定める基本方針には、道徳教育等の充実、相談体制の整備、インターネットを通じて行われるいじめに対する対策の推進を定めるようになっており、道徳教育もより充実されるものと期待しております。  本町のいじめに対する対策は、昨年5月と11月に小・中学校全児童生徒を対象にいじめに関する無記名アンケートを実施し、その結果を各校で分析し、全職員で共通認識のもと、基本的に児童生徒の生活記録、日々の行動観察、人間関係の築ける学級づくりに努めております。また、友好都市である湖南市が主催しております「湖南市いじめをなくするサミット」に町内の小・中学生、教職員を派遣し各学校でいじめ撲滅の機運を高めるなど、いじめの未然防止と早期発見、早期対応を図っているところでございます。加えて、今回のいじめ防止対策推進法施行、文部科学省の示したいじめ防止基本方針に基づき、新年度より教育委員会、学校において法に基づいた取り組みがなされるよう準備を進めてもらっているところであります。また、重大事案が発生した場合の対処として、地方公共団体の長等による附属機関を設け、調査の再調査、その結果を踏まえて措置を講ずることもできるとされております。また、その場合は、条例設置が必要であり、今後、教育委員会とも協議を行い、策定したいと考えております。このように町におきましても、教育委員会や県内の機関と連携していじめ撲滅に取り組み、本町の子どもをいじめから守り、そしていじめのない道徳心を育む教育を学校、地域から育んでいこうと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  いじめ防止対策推進法の施行に伴いまして、2月の教育委員会で「いじめの防止等のための基本的な方針」を策定しました。この方針策定は、先ほどございましたが、学校だけに課せられたものでありましたが、教育委員会としましては、より児童生徒の尊厳を保持することを目的として、国、地方公共団体、学校、地域住民、家庭、その他の関係者が連携し、いじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進するために方針策定をしたところであります。また、北栄町いじめ問題対策連絡協議会を設置して、いじめの防止等に関係する県内の機関、例えば倉吉児童相談所、倉吉警察署等と連携を図り、本町のいじめの防止等に向けた取り組みを幅広く進めるところであります。  具体的には、教育委員会が進めるいじめ防止等に向けた取り組みとしまして、「家庭教育12カ条」「6:30運動」など、社会教育と連携し全ての教育活動を通じた道徳教育及び体験活動の一層の充実を図ります。湖南市の「湖南市いじめをなくするサミット」への参加などの、児童生徒が自主的に行ういじめ防止等に資する活動を支援してまいります。夏季休業を利用し、全職員を対象に、いじめ防止等のための対策に関する教職員の資質の向上を図るための研修を実施していきます。インターネット等を通じて行われるいじめの防止等のための対策として、北栄町内の保育所、こども園、小学校、中学校の保護者を対象に、県のケータイ・インターネット教育推進員を講師として講演会を実施いたします。いじめ防止等に関する調査研究を行うため、年2回、小・中学校の全児童生徒を対象にしたいじめに関する無記名実態調査、さらにはQ-U検査の実施等を行い、本町におけるいじめ防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進します。このような取り組みを行ってまいります。  また、教育委員会だけでなく、学校では、各校でいじめ防止基本方針を策定し、年間を通じた総合的ないじめ防止等のための計画等を作成し、いじめ防止に向けた取り組みの一層の充実を図ります。学校でのいじめの防止等のための主な取り組みとしまして、友人や教職員と信頼できる関係の中、安心・安全な学校生活を送り、規律正しい態度で主体的に活動できることがいじめ防止の基本であり、魅力ある学校づくりに努めること。全ての教育活動を通じた道徳教育及び体験活動等の充実を図っていく。いじめ防止等に関する校内研修を企画・実施していく。インターネットを通じて行われるいじめ防止等のために情報モラル教育の充実を図っていく。いじめ防止は人権を守る取り組みであり、教職員全員が研ぎ澄まされた人権感覚を持って児童生徒の指導に当たる。いじめの早期発見のための定期的な調査を実施していく。これらの取り組みを行ってまいります。さらに加えまして、いじめの防止等の対策のための組織を設置します。当該学校の複数の教職員、心理、福祉等に関する専門的な知識を有する者、その他の関係者により構成される「いじめの防止等の対策のための組織」を中心に、学校を挙げていじめの防止等に取り組んでまいります。以上のように、学校、教育委員会は今まで以上に連携を図りながら情報共有を行い、本町からいじめをなくし、児童生徒の尊厳を保持するための取り組みを進めているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 最初に、遊休農地管理条例(仮称)の制定についてという質問をさせていただきました。町長は、政策等で対応すれば条例は必要はないというふうにおっしゃいましたが、先ほど耕作放棄地の件を言われましたが、農業委員会の調査では、私、農業委員会からいただいた資料ですけども、平成25年、重機を入れると再生できる農地というのは85ヘクタール、これがいわゆる耕作放棄地だったと。25年には約100ヘクタールになっておると。ですから15ヘクタールふえてるんですね。農地への再生困難な農地というのは、平成24年22ヘクタール、平成25年は32ヘクタールということで、10ヘクタールふえてると、1年間でこれだけふえたというような資料が出ておりました。  5年後に農政の大転換ということがあるわけですけども、私、1月にある稲をつくっておられる農家の方から相談を受けました。その方は、もう数年も前からずっと心配しとったと。自分は稲をつくってるんだけども、その隣の家が耕作する人がいないので、自分が田植えをしたところに草が伸びて、その草がわっとのしかかってくると。稲の生育が当然悪くなるわけです。それじゃ困るということで、その女性の方も御高齢の方だったんですけども、鎌で100メートル近いところのあぜを草刈りすると。あぜの草を刈るだけではとても間に合わないので、草の伸びがそれ以上に伸びてきてるので、1メートルぐらい、またそれも鎌で草刈りをするという話をされておりました。刈り払い機、いわゆる草刈り機を使えば早いんじゃないですかということを御提案申し上げたところ、高齢でそういう機械は使えないと、使うと危ないというようなことをおっしゃっておられました。3日間かけてその草を刈るというような状況があられたようでございます。そういうようなことがありまして、農業委員会に私はお願いして、その隣の方に管理をしてもらうように、草が生えてる農地の方に管理してもらうように一言意見を言っていただけないでしょうかということをお願いして、していただいたところでございます。  こういうところというのは、この方だけではなくて、あちこちにあるんではないかなというふうに思います。それが、なかなか農業委員会でも一生懸命耕作放棄地を解消するために、土地を使ってくれる、耕作をしてくれる方を探しております。非常に効果を上げておるところもあります。ところが、耕作に適さない特に中間、山間ですね、そういうところになりますと、四角な田んぼだったらいいんですけど、三角だったり、でこぼこな農地だったりすると借り手がなかなか見つからなくて、そのまま耕作放棄地、また、日陰ですと作物ができにくいので耕作放棄地になるというようなケースがございます。それで、このままだと、いいところだけは当然使っていただけますけども、耕作していただけますけども、なかなかそういう使い勝手の悪いところについてはもうどうしようもなくなってしまう、そのうち重機を入れても農地に戻らないという状況になりかねない、現実にそうなってるところがございます。  北条地区の梨団地なんかもそういうところが多いわけですけど、これはちょっと置いときまして、そういう困っている方がおられるということが現実にありますので、例えば第三者に最近、耕作放棄地になるということは、1つの条件としまして、管理されてる方が御高齢になってしまったと、若い方がおられないと、そういうこともあると思います。それぞれの家によって状況は違いますけども、管理する方がおられたら草刈りなりしたり、トラクターで打ったりというようなこともできるんですけど、そういうところというのはできない方が多いんですね。そうなってくると、管理してください、草を処理してくださいと言っても、それがなかなかできないという状況が今ふえてきてるんですね。これを解消するためには、例えば元気な担い手になり得るような方にそこの管理をとりあえず1年間を草押さえだけでもいいですからトラクターで打っていただけないでしょうか、またはシルバー人材センターなどを利用してその方たちに草の処理をお願いするとか、そういうこともできるんではないかなと。その発生した費用については、地権者の方に請求していくことが一番いいではないかなと。もしくは地権者の方がなかなか所在がわからないというケースもあるかもしれません。そのときには町で、これは非常に大変なことではございますけども、皆様の税金でもって処理をすると。これについては、北栄町を全部そうすると決めますと大変なことですので、第三者委員会等も設けて、これはそれに適用していいのかどうかということを十分に審査してそういうことをやっていくということがなされれば、非常に耕作放棄地も減っていくんではないかなというふうに思いますけれども、町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 耕作放棄地の問題でございます。先ほど85ヘクタールあると、こう言いました。25年度は、斉尾議員の主張、116ヘクタールだということでございますが、これは25年度は農用地外を含んだということでふえとるということでございまして、実際には85.3ヘクタールということになるわけであります。24年度が85.4ヘクタールということで若干減ってきておりますが、いずれにいたしましても大きな数字になっているところであります。特に中山間地においてはそういう傾向が強いんだろうと、こう思っております。  そういう中にあって、耕作放棄地にならないような対策をどうしたらいいかということでございますが、条例をつくってして、それでいいのかということもあるわけでありますし、また、今の施策の中で実際に実行できるものをしていく、そういう方法もあると思います。先ほど担い手にお願いするとか、あるいはシルバー人材センターにお願いするとかというようなお話もあったわけでありますが、国も、今、人・農地プランというのを各集落ごとにつくってやってくれというようなこともあるわけであります。私といたしましては、地域のものは地域で守っていくということが一つの原点であると思っておりまして、今、人・農地プランというものも、それぞれの若い人だったり、新規就農者の方が就農青年交付金の中でやっていくということでそういうプランをつくって出されておるわけでありますが、そうではなくて、やはりその集落の中で考えていただいて、(聞き取り不能)、これをどうやって活用していくのかということをやっぱり考えていただくというところが必要だろうと、こう思っておるところでございます。その(聞き取り不能)あるいは農地組合、あるいはJAさんとかそういうとこと話を、そういうチームの中でいかに農地を守っていこうかということを考えていただけたらと思っておるところでございます。先ほどの意見をもとに工夫できるなということを感じたわけでありますが、まずそういうところから始めていきたいなと思っております。そしてそれがひいては(聞き取り不能)地域活用というようなことも考えられますので、そういう対応をしていきたいなと思いますし、また、中間管理機構もなかなか具体的な内容がまだ素案になっていないわけでありますが、そういうものも活用しながら耕作放棄地の対応をとってまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 耕作放棄地については、地域で守るのが一番いいではないかなという町長の御意見でございます。地域で守っていこうというふうに考えますと、現在施行されております農地・水・環境の保全という、そういう組織がございます。これに対して今以上にちょっと手厚くしていくというような考えというのはございますでしょうか、お聞きします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、農地・水・環境向上事業というのをやっていただいておりますが、またそれとは若干違うわけでありますが、そういう補助的ものはどうかということは担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  このたびの農政の改革にもございますけど、今、地域の方と、それから農業者とかと一緒になっているのが農地・水・環境保全ということですけど、農業者だけでも今度できるようになりますので、そういうのをあわせて2段階的に加算された単価でできますので、その辺の部分では手厚くなるのかなというぐあいには考えております。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 耕作放棄地が少なくなるということが基本目標でございますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。  私は、何分4問ありますので、この辺で次に行きたいと思います。  実は、この農業の問題につきましては、私は告知しておりませんけども、もう1点質問してみたいと思います。関東方面でこの冬の大雪……。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員、通告の質問だけしかできませんので。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 失礼しました。では、これは取り下げます。  では、寡婦控除についてでございます。寡婦控除、町長、先ほど実施していくというふうに言われましたですね。これは間違いないですね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 実施する方向で考えております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) みなし算定されていないというところが、保育料、特別医療費助成とか、あと、入学支度準備金というのがあるそうですけども、また、ひとり親といいますか、寡婦の方というのは、現在25年、去年の11月現在で16名の方がそういう家庭があるようでございます。それで、私はこの中の1人の方にお伺いして、本当に失礼な思いを持っとったんですね。それというのは、こういう母子世帯といわゆる非婚ですね、結婚されていないでおられる方というのは、お子さんがあるということについては同じなんですけど、結婚歴があるか、結婚歴がないかによってそういう算定の基準が違うので、これは不公平だなというようなことを私は申し上げたんですね。ところが、その方は、私は結婚はしていないけど、子どもをこうやって育てることを決意したと。私の認識が非常に甘かったなというふうに反省しておりますけども、差別とか不公平だとか、そういうことではないんだと、差別にはなってしまうかもしれないんですけど、不公平ではないんだと、私は私でこういう生き方を選んだんだということを非常に強調されておられたように思います。そこに至るまではいろいろな御苦労があって、御両親とのいろんな意見の相違とかあったではないかなというふうに、これは想像でしかないのでこうだということは言えませんけども、私などにはとても及びのつかないような家庭内でのそういうお話があったんではないかなというふうに思います。  ぜひいい方向に、母子世帯と同じように未婚のそういう家庭、今後ふえるかもしれません。現実にテレビドラマなんかでも取り上げております。私の知ってる人でほかにもまだそういう人がおります。親から反対されても子どもを産むんだというふうに決意されて、親から離れて一人でやっておられると、そういう方も知っております。こういう人たちが同じように行政の支援を受けられるように、町長、ぜひやりましょう。一言お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう同じ子どもさんを持っておられて配偶者がおられないと、これは既婚、未婚に限らずそういう方がおられるということでありますので、やはり同じようなサービスをしていくのが適当だろうと思っておりますので、進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 3番目でございます。新築住宅の固定資産税の減免でございます。いろいろ対策を練っているので、新たにやる必要はないというふうに町長は言われました。この政策は、島根県の出雲市、大田市というところがやっておるようでございます。減免されない残り2分の1を町が免除するということで、固定資産税が入らなくなったりするので町財政には厳しいかなという思いもあります。ところが、これをIターン、Uターン、Jターンという今までこちらにいない方に対して適用するということを考えていけば、定住対策、新たな人口流入ということにつながっていくんではないかなと。また、地元業者に新築等を依頼すればという条件をつければ、地域経済の活性化も図ることができるんではないかというふうに思いますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在のところは、住宅の固定資産税の減免等についてはいろんな制度があるわけであります。また、そういうローンを組んだりすれば、これは税額控除ということで、これは所得控除じゃなくて税が確定してそれから税を控除していくということで、かなりの大きなそういう税の負担軽減があるわけであります。先ほど定住という形でしてはどうかというようなことがございましたが、十分そういうことはちょっと検討してまいりたいなと、こう思っておりますが、何分固定資産税、大きな町にとっては財源になっております。そういう中で、減免をしながら今は来とるというようなことでございますので、考えさせていただければと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 私、もう1点、言い忘れておりました。これは3年間にしましょう。3年間だったら町としてももうちょっとしやすくなるんじゃないですか、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 住宅新築の減免、軽減につきましては、今120平米部分までが固定資産税の半額を3年間減免ということになっております。また、26年、これは3月31日までの措置でありますが、これが2年間また延長になりまして、半分が減額になっておるということでございます。また、住宅用地につきましても、これは住宅だったらどこもでございますが、6分の1の減額と、軽減ということになっているところでありまして、そういうことで、またその3年間を延ばすということではなくて、やはり法に沿って2年間ということでさせていただければと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) この住宅問題につきましては、他の同僚議員も、子育て支援とかと、そういうこともあわせて質問されるようでございます。非常に北栄町の毎年人口が減っていっている状態の中で、ちょっとでも食いとめる、また、プラスになっていけるという政策ではないかなというふうに思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  最後になりますが、学校のいじめ予防出前授業についてでございます。  ちょっと資料がたくさんありまして、どこに行ったか、探しておりますけど、先ほど学校のいじめ予防出前授業についてということを質問させていただきました。いろいろ町で、また、教育委員会、学校等でやられている、実施されている取り組みについて説明がありました。その取り組みをお聞きしている中で、私は、何が根本的にということがなかなか難しい部分はあると思います。いじめというのはいろんなケースがありまして、こうやればいいんだというマニュアルは当然あるわけではないと。しかし、先駆的な授業をやっておられる方の記事が新聞に載っておりました。これを読んでみたいと思います。質問するかもしれませんので、皆さん、ちゃんと聞いとってください。  東京の3つの弁護士会が2008年からいじめによる自殺事件や相談内容を題材にした、いじめ予防の出前授業を行っています。この授業を2004年から始め、先駆的役割を果たしてきた平尾潔弁護士の授業を取材しましたという、これは新聞記事です。冒頭、平尾弁護士の授業では、まず質問をされるわけです。いじめられる人も悪い、都内の小学6年生の授業に平尾弁護士が尋ねます、悪い、悪くない、場合によって悪いというふうに3択です。悪い、悪くない、場合によって悪い、これはいじめられる人に対してですね、いじめられる人は、いじめられる人も悪いかという質問に対して、悪い、悪くない、場合によって悪い。町長、正解はないです、どれがいいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 正解はないということですので、正解はないだろうと、こう思いますが、やはり心の持ち方で、いじめられたと感じたらやっぱりいじめられたんだろうと、こう思っておるところであります。また、いじめたほうもそういう感覚がないとしても、やはり相手がそういうことを感じるということになれば、いじめたということになるんではないかなと、こう思っております。なかなか一概にこうですということは難しいわけでありますが、先ほど正解がないと言われましたが、時と場合によってやっぱりいろいろあるんだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 非常に何と言っていいかわからない。  では、教育委員長に質問したい。同じ質問です。どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) いじめられる側は、悪くないというふうに考えます。いじめは、人として絶対に許されないことであって、ひきょうな行為であるという認識のもとで、私たちもですし、全職員に指導しておりますし、いじめられている子に対しては、やはり私たちは守り通していくという、細心の注意を払って指導して接しているわけですので、いじめられる側にも例えば原因があるんではないかというふうな考え方は、これは決してというか、払拭していかなければいけないというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) あえてこの正解は、この授業の中でちょっと読んでいくとわかってくると、正解ではないんですね、正解ということではなくて、こっちのほうがいいかなということでございます。ですから皆さんの回答に対していいとか悪いとかということではございませんので、どうか御安心ください。  悪い、悪くない、場合によって悪いの選択肢に対し、大半の児童が場合によって悪いというのを選んだと。どういうときが場合によって悪いのですか、人が嫌がることをしたときかな、うっとうしいと思うことをしたときかななどと、ぽつりぽつりと返す児童。では、人の嫌がることをしたことがある人はと問われると、全員の手が挙がりました。皆さんもどうですか、私、人の嫌がることをしたことがないという方ありますか。私はあります。こういうところで言うのもなんですけど、しております、したことがあります、過去に。小学校、中学校時代やったことがあります。最近はしていないと思いますけど、若いときというのはというか、特に小学校、中学校というときは何が悪いかわからない、そういう年代ではないかなというふうに。ですから皆さんも多分そのころには、ない人もあるでしょうけど、大概の方はあるんではないかなというふうに思います。続きます。いじめ……。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員、その記事の紹介ですけど、まだ続くようでしたら簡潔明瞭にお願いをいたします。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) わかりました。いじめられる人も悪いのは、人の嫌がることをしたからとなるなら、このクラスでも誰をいじめてもよいことになりますねということに、結論はそこになるんですね。ですから先ほどいろいろと問いをしましたけど、いじめられる人は悪くないということを基本に前提として皆さんの思いの中に、心の中にないと、幾らいじめ対策の授業をやっても、また、政策をやってもなかなか成果は上がらないんではないかなというふうに考えますが、どうでしょうか、教育長。 ○議長(井上信一郎君) 教育長は先ほど答弁……(「委員長」と呼ぶ者あり) ○議員(9番 斉尾 智弘君) ごめんなさい、教育委員長、よろしくお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 答弁されましたが、もう一度、じゃあ、福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) そうだと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) そういう意味で、私はこの平尾弁護士さんと連絡をとりました。この方は出張してくださるそうです。北栄町で1日この方の授業、出前授業をされたらどうでしょうか、提案します。町長、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう提案をいただきました。教育委員会と相談しながら対応を考えてまいりたいと、こう思っております。
    ○議長(井上信一郎君) 斉尾智弘君。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 前向きに取り組んでいただいて、子どもたちにいじめは絶対よくないんだという、心の垣根といいますか、そういう思いを構築していっていただきたいと、これが私の願いでございます。以上で質問を終了いたします。 ○議長(井上信一郎君) 以上で斉尾智弘君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 6番、森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) 6番、森本真理子です。私も今回2度目の質問になります。何か時間が来るまでどきどきしていました。よろしくお願いいたします。  私は、本定例議会において3つの事項について、町長、農業委員会長に質問させていただきます。  1つ目は、女性と若者にやりがいと魅力のある農業を目指してどんなことが必要だと考えたとき、家族経営協定を締結することが必要だと思いました。家族経営協定を結ぶことにより見えるものとして、家族全員で話し合うことにより現状を見詰め直すことができます。経営方針や営農計画、働きやすい就農条件など、女性農業者や後継者も経営に参画できるようになることが文書化してあります。鳥取県では現在240組の締結がされております。その中で北栄町では104組と、締結している数が県下1番です。琴浦町が34組、鳥取市が29組と続いております。農業委員でもある私があえてこの質問を町長、農業委員会長にするのは、大変ちょっと筋違いであるかもしれませんけれど、私はこの場をかりて、農業を取り巻く環境を皆さんに知ってもらいたいと思ってこういう質問をさせてもらいました。その中では、給料とか休日、生活のことを家々で話し合い、一人の農業のパートナーとして責任が出て農業にやりがいを感じるようになったという意見もあります。また、家族経営協定によって女性の社会参画を後押しし、明るい家庭を築くヒントが含まれていると思います。より一層の推進をすべきと思いますが、どのようにお考えでしょうか。  2つ目は、農業者の婚活事業についてですが、我が町も独身青年が多く、きっかけの場を提供し、幸せな家庭を持てるように後押ししてはどうでしょうかということです。農業委員会の中の農政委員会の中でも、先進地であります琴浦町の農業委員会との交流を行い、婚活の内容を把握したりしているのですが、なかなか実施に移ることには至っていません。琴浦町では、昨年も第6弾琴浦くるくるツアーと題しやっておられます。結婚に至る方もおられたという話を聞いています。ぜひ北栄町も農業委員会を中心に婚活事業に力を入れ、きっかけをつくってみてはどうでしょうか。町長、農業委員会長にお答えをお願いいたします。  3つ目は、コナン通りについてです。庁舎から国道までのコナン通りに遊休農地が何カ所か見受けられます。現在も枯れた草が生えており、景観が悪く、残念で仕方がありません。一層コナン通りの魅力を引き出すため、土地所有者から許可を得、定期的に除草作業をしてはどうでしょうか、町長に伺いたいと思います。  以上でこの場の質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、女性と若者がやりがいと魅力のある農業を目指しての御質問でございます。  家族経営協定は、家族で取り組む農業経営について、経営方針や家族一人一人の役割、就業条件、就業環境について家族みんなで話し合いながら取り決めるものでございます。これにより、家族一人一人が尊重される家族関係をつくっていくため、次の世代にスムーズに引き継いでいくことができ、そして男女の共同参画によって農業経営が充実、成長していくために結ばれるものでございます。また、農家の方には、我が家の農業を見直す一つのツールとして家族経営協定に取り組んでいただければと考えております。近年、希薄になりがちな家族関係の中で、この協定は家族で話し合う機会をふやしていく一つのよい手段であると考えております。現在、北栄町で家族経営協定が締結されている農家は100戸、そのうち女性が含まれる協定を結ばれている農家は87戸と聞いております。この数字は、鳥取県内でも中部圏内の他の市町村と比較してかなり多く、積極的な家族経営協定を締結されております。しかしながら、まだまだ農家数全体に占める割合は少なく、さらなる協定の締結が必要と痛感しております。したがいまして、本町のまちづくりビジョンの「げんきなまちづくり」で協定締結を推進していくよう盛り込んでありますので、今後も農業委員会と連携して、就農・営農相談等に家族経営の協定を積極的に推進していくよう考えておるところであります。  次に、農業者婚活事業についての御質問でございます。  このことにつきましては、農業委員会におかれましても、琴浦町農業委員会や婚活支援団体「マドンナ」との意見交換をされるなど、積極的に取り組みをされておるとお伺いしております。本町におきましては、先ほど飯田議員にも申し上げましたが、平成23年度に婚活支援対策事業として結婚を望む男女を対象としたイベントを実施しておりましたが、肝心な参加者、特に女性の参加者が少なく、成婚に至ることはありませんでした。婚活ブームと言われ、男女の出会いの場の機会がふえても、未婚・晩婚化が進んでいる状況を見ますと、やはり雇用の環境や生活スタイルの多様化などさまざまな要因が根底にあり、なかなか結婚に結びつかないのだろうと感じるところであります。平成23年度に実施した事業仕分けでは、こういった実態も踏まえ、「婚活イベントは民間に任せてはどうか、もっと広域で行ったほうが効果的だ」として町の事業としては不要と判断されたこともあり、現在では直接イベントを実施することはしておりません。  現在、婚活対策支援としては、婚活支援団体「マドンナ」の活動支援として、結婚相談会やイベント実施の告知放送やTCC放送などをさせていただいております。しかしながら、議員仰せのとおり、結婚に結びつくためには、きっかけの場といいますか、出会いの場を確保することが大切であると私も思っているところであります。先ほども申し上げましたように、婚活事業は広域的に取り組むことで、きっかけの場、出会いの場が広がるとの私の考えは1市4町の共通の思いであると思いますので、定住自立圏構想の中で取り組んでまいりたいと考えておりますし、事業実施に当たっては、ノウハウを持つ民間事業者への委託が効果的であると考えておりますが、農業の町、北栄町に特化した婚活支援事業の企画、提案等があれば、町としても支援できることはしてまいりたいと考えております。  次に、コナン通りにおける遊休農地の対応についてでございます。  本町の遊休農地は、北栄町由良宿の農用地区域内には0.9ヘクタールの遊休農地があると認識しております。これをほうっておきますと、雑草が繁茂し、周辺農地への影響や景観が悪くなるだけではなく、害虫が発生したり、不法投棄を誘発する要因になります。農地法では、農地について権利を有する責務として、農地の適正かつ効率的な利用を確保しなければならないと規定してありますので、まずは自己責任を全うしていただくことであります。さらに、全うされていない場合、農業委員会が土地所有者に利用意向調査を行い、意向どおりの取り組みを行われない場合、農業委員会と農地中間管理機構との協議を勧告し、最終的には都道府県知事の裁定により、同機構が農地中間管理権を取得できるような措置となると考えております。したがいまして、所有者の許可を得て定期的な除草作業ということは、全ての遊休農地の除草作業ということにもつながりませんので、無理であるのではないかなと考えております。また、議員仰せのコナン通りという限定された観光面からの景観ということであっても、まずはやはり自己責任を全うしていただくようお願いしたいと思います。しかしながら、どうしてもできないという適正な事情がある場合は、何らかの対策、対応も検討する必要があるのではないかなと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) 森本議員の御質問にお答えします。  まず初めに、女性と若者にやりがいと魅力のある農業を目指してについての御質問です。  過去には、家族農業経営において、女性や若者は労働力の一つとして扱われた時代がありました。特に女性においては農作業と家事の区別がなく、適正な労働評価、報酬、休日等もないのが一般的でした。それでは農業経営のパートナーとしては、働きがい、やりがいのある農業とは言えません。女性や若者、後継者ですが、にとって魅力的な農業経営を築くために家族経営協定の制度ができ、共同経営という観点から、農業経営の方針、計画、役割分担、収益の分配、就業条件等々を家族全員で話し合い、経営状況の把握、経営目標と実現のための具体的内容を共有化し、文章化することによって、それぞれにやりがいと自立の心が生まれると思います。農家に嫁いで家族経営協定を結んだことで、仕事や社会に対して自信を持って取り組めるようになったという声も聞いております。  北栄町は、現在100の家族経営協定締結数があります。2010年の農林業センサスによれば、販売農家数が1,058ありますが、1,058に対して約9.5%の協定締結数となります。普及状況は高くありません。農業委員会としては、これまで積極的に推進してこなかったのが実情でありますが、魅力的でやりがいのある農業経営を目指して、農業経営の改善計画の策定、これは認定農業者に認定されるわけですけども、それから老後所得の充実を図るための農業者年金の加入推進、女性の社会参画を後押しする家族経営協定の推進、この3つを3点セットにして啓発を図っていきたいと思います。しかし、いずれもおのおのの農業経営に対する自発的で前向きな姿勢がまず必要であると考えております。  次に、農業者婚活事業についてのお尋ねについてお答えします。  農業委員会では、農政委員会において農業の担い手の結婚対策を検討しています。内容としては、婚活情報の収集を中心に実績のある琴浦町農業委員会や結婚支援マドンナさんと意見交換会を実施しました。また、先般、産業建設委員会の皆さんと婚活事業について議論をしたところです。農業委員からはいろいろな意見が出ていますが、体制としては、イベントに参加しやすいように農業青年を後押し、支援する方向で検討が進んでいます。さらに申し上げるなら、町民人口をふやすことが地域の活性化に大きく貢献するとするなら、行政が積極的に中心となり、人も地域も広く行うのがよいと考えます。町長答弁にもありましたが、例えば広域連合等が中心となって婚活専門業者に委託し、参加者は職種を問わず広く募集したらいかがでしょうか。その中で、農業委員会は独身の農業青年の後押し、支援をしていくのが最善、最良だというふうに考えております。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) 私が家族経営協定のことを言うようになったというには、2つの質問には関連があるんですけれど、やっぱり親御さんが農家の人とつき合っとるというだけで、何かやめたほうがいいんじゃない、もうからん農家だったらやめたほうがいいんじゃないというような、そういう労働がきついとか収益の関係とか親御さんがちゅうちょしなることが多いというのを聞きますので、私たちは、こうやって締結をしながらいろんなことを文書化して話しています、開けた農業を目指していますよというのを皆さん、内外の人にわかってほしいなと思ったから、こういう質問をいたしました。次の問題にも関係あるんですけれど、やっぱりもう農業をしとるというだけで、本当に何か一段普通の方よりも大変なことが多いと思います。それで本当に皆さんにわかってほしい、農家もこういう協定をして、給料のこととかお休みのこととか考えていますよということを知ってほしいと思いました。  先ほど農業委員会の会長さんが言われたですけど、その中で、とてもいいことを言われたですけど、将来の年金のことも考えておるということがありました。勤めの人と比べてどういうことが劣っているかということをもっと考えながら進めていくんですけれど、農業委員会の会長さんは、おたくでもやっておられると思うんですけれど、どんなことを書面でやっておられますか、ちょっと教えてください。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) それは私の家庭のことでいいんですか。 ○議員(6番 森本真理子君) いいです。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) 実は、私も家族経営協定を結んでおりますが、もう10年以上になります。最初は妻と2者で協定を結んでおりましたが、息子が帰ってきて3人に今しております。その中身は、やはり給与のこととか一応休日のことだとか、それからうちの特色としては、みんなで健康維持を図るといいますか、定期的に健康診断をしようというのと、それから年寄りがおりますんで、介護についてもみんなで責任を持ってやろうぜということを話をしております。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) 我が家の話をしますと、うちでは、まず、私も給料のこととか休日のことも考えてますし、朝はおはようってみんなで言い合おうねということを書面化しております。それで、今、農家のいいところって何だろうかと考えたときに、やっぱり今は世の中が核家族化して、自分たちさえよければいいなということが多いと思いますが、農家は3世代というか、4世代というか、子育てにとっても子どもたちも心が安心してくると思います。そういうところがいいなと思います。  そこで町長さんに質問したいんですけれど、三朝町の新年度の予算を見てみましたら、3世帯が同居して保育園に通っていない子どもの世帯に子ども1人につき月4,000円の補助、家庭での子育てを支援し、定住を促進するということがありました。今の若い人たちは、すぐ、保育園が充実してるというのはとってもいいことだと思いますが、家庭教育というのも大事だと思うですけれど、その辺どうお考えでしょうか、町長さん、お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農業に対するイメージが本当に以前は3Kというような形で、厳しいとか汚いとかきついとかというようなことがあって、なかなか結婚の話があってもうまく成立しないというようなことがあったわけでありますが、私はそうは思っておりませんでして、砂丘も本当に優良産業だなと、こう思っておりまして、特に北栄町の場合はそういうブランドになるような大変すばらしい作物もありますし、また、そうすることで所得もかなり得ておられます。農業委員会の会長とも話しするわけでありますが、農業するともうかるだぞと、そしてこういう家族の経営協定を結べば、そういう就労条件なんかも安定するし、そして家族の中もそうやって話ができる。また、経営にそれぞれが参画することにより、お互いに役割分担して自信を持ってできるんだろうと、こう思っておりまして、ぜひそういう農業のよさというものをどんどんPRしていきたいなと、こう思っております。  そういう中にあって、先ほど三朝のお話が出ました。3世代同居で保育所に通っていない方には4,000円ですか、出すというような施策があるということでございますが、北栄町はそういうことを今しておらんわけでありますが、子育て支援センターというのがございまして、これは保育所に通っていない、こども園に通っていない子どもたちをそこの支援センターで預かるというような形で取り組んでおります。お父さん、お母さん、そしてまた子どもさんが来られて、そこの中でいろいろな活動をされておるということでありますし、また、そういう保育所に、あるいはこども園に入っておられない家庭につきましては、出向いていって、どうですかというような形でそういう子育てについての問題はないかというようなことで対応をさせていただいておるところであります。お金ということでなくて、そういう相談体制であったり、あるいは来ていただいて悩みを聞いたりとか、あるいはこれからこども園なり保育所に入ってくる子どもたちのそういう支援をしていくということをしておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) またもとに戻りまして、農業者の半分以上が女性ですので、やっぱりパートナーの一人として農業がすごい楽しいなと思えるような北栄町にしていってほしいと思いますので、これからも農業への施策をよろしくお願いいたします。1つ目の問題はこれで終わります。  2つ目の農業者の婚活問題についてですけれど、先ほど広域連合でという町長さんのお話がありましたけど、確かにあんまり身近過ぎると個人情報が流れて、あの家のお嬢さんとか息子さんが婚活事業に来とられたというようなことを耳にしたこともあります。ですからそういう個人情報というのはとってもあんまり漏らしたらいけないと思うんですけれど、琴浦町さんに聞きますと、琴浦町さんには大阪に事務所があって、そこと連携しながら都会の女性を集めているというお話を伺いました。本当に琴浦町さんでは女性を集めるのが大変だというお話も聞きました。そこで、農業委員会の会長さん、町とも協力しながらと言われましたけれど、具体的に女性を集める集め方とか、それをどういうふうに思っておられるんでしょうか、お聞きしたいですけれど。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) 大変難しい質問でございます。それができたら私がやりますけど、実際いろいろ話を進めてみると、最後の最後まで真心込めてお世話できる人が、民間だろうと、例えば行政の中の担当者であろうとおらんと僕はできんと思ってるんです。だから例えば行政に頼むときは、そういう人が職員の中にありますかってまず聞くんですよ。そうしないと、事務的に物事を進めて例えばくっつけてみたって、どうしようもないでないかなと思います。だからお互いの信頼が生まれるところまでお世話できる人があるかないか、それは町内だろうと連合だろうと、どういうエリアだろうと、そういう人があるかないかで私は決まってくるんじゃないかなと思ってます。議員は、最初の質問の中で農業委員会が中心になってというお話をされましたけど、私が見る限り、農業委員会の中にはそういう適任者はおらんなと思っておりますので、私の答弁として、ああいう提案をさせていただいたというわけです。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) そうです、本当に男女の出会いというのは難しいもんだと思います。それで、やっぱり親御さんとしたら、困っておられる方は本当にたくさんあります。それで、簡単な婚活に連れて一緒に行ってみると、男性の方がしゃべらないと、すごくその場が白けるというお話をよく聞きます。やっぱり男性の人もしゃべる、何かいろんなことに興味を持って楽しい雰囲気をつくり出すように、指導ではないですけれど、そういう気持ちになれるようにしていくことって大事だと思うですけれど、農業委員会の会長さんとしては、その辺、自分の体験を通して、どういうふうにしたらいいか、ちょっと教えてください。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) 私が婚活事業をしとるようですけども、思うのは、私が広域でと言ったのは、先ほど議員も言われたですけど、あんまり身近過ぎると、いろんなまた別のトラブルが発生するという話も聞いております。それからいろんな職種の人でやらんと、農業後継者といいますか、農業をしとる若者だけ集めてしてもいけんという思いは、要はどういう職業の人であろうと、結婚できない人にはそれなりの、控え目といいますか、そういう部分があると思うんですよ。積極的な人はそれなりに結婚なんかしとるわけです。だからその部分を開放できるような人間性を変えるというか、ちょっと言葉をきつく言えば、やり方、テクニックを覚えるとか、そういったことになろうかと思いますけど、農業委員会としてできるのは、いわゆる男磨き塾みたいなもんですね、をやったらええでないかなと。  それは私たちができるわけじゃないですけども、そういうことにたけた人に教わるんですけども、そういったことの支援をすることによって、たまたまそういう婚活イベントに出たときに、初めに農業者というわけじゃなくて、あの人がええなと思ってつき合ってみたら、たまたま農業にかかわっとったというような場面の中で結婚ということになればええなとは思ってます。ですから農業委員会でできるのは、地域による未婚の男性を行けいやと言って押し出すのと、それから行ったときに話ができるように、あらかじめいろんなことを勉強して出るというようなことでないかなと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) 大変いいお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。これからも議会と農業委員会とで協力しながらやれたらいいなと思います。これで2つ目の質問を終わります。  3つ目の質問ですけれど、コナン通りについて、遊休農地化しているということを言いましたけれど、これまで遊休農地にした畑の持ち主についてというんですか、何か言われたことがありましたでしょうか、そういう経過を教えてください、町長さん。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今まで、土地所有者に草を刈ってくださいということは言ってないようでございます。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) でもすごいやっぱりお客様が来られたら、私の家では花を飾ったりとか家の周りの草を取ります。そういうことってやっぱり皆さんが気がついておられると思っていたと思いますが、これまで何か野放しのように、当たり前のようにしておられたのはちょっと残念でなりませんが、その辺どうでしょうか、町長さん。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私も通ったときに、本当に雑草が生えとるなということを思うわけであります。今後は、土地の所有者の方にお話をさせていただいて、少しきれいにしてくただくようなことを考えていきたいなと、こう思いますし、また、町としてどういうことができるのかということも考えてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) 自治会の話で、やっぱり富良野のように富良野通りみたいにというか、花を植えたりとか野菜を植えたりというふうにしたらどうでしょうかというような話が出ていましたが、それまでにはなかなか至りませんよね。まずは草をもし除草してもらってできなかったら町からもまた言ってもらったり、農業委員会から言ってもらったりして、全然その畑の人に意思がなかったら、どういうふうにされると言われましたでしょうか、もう一度教えてください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず地権者の方にお願いをしていくということであります。それで、なかなかそういう正当な理由がないのにできないということであれば、農業委員会さん等にお願いしていくということになると思いますが、どうしてもということがあれば、やはりちょっと対応は考えていかなければならない、そういう観光面ということでまた考えていく必要があるんではないかと思います。これを除草ということで全部考えるということになれば、うちもしてごせい、うちもしてごせいになると、これは大変なことになりますので、そういうコナン通りということで限定をするとか、そういうことになろうかと思いますが、そういう形できれいにしていただきたいなと、こう思っておりますし、また、花については、由良宿まちづくりの会があそこに花をしていただいておりまして、定期的に除草等もしていただいておるところであります。  訂正いたします。由良宿まちづくりの会でなくて、大栄生涯学習まちづくり研究会だそうでございますので、訂正させていただきます。 ○議長(井上信一郎君) 森本真理子さん。 ○議員(6番 森本真理子君) やっぱり今、名和と山陰道が開通しまして、松江まで1時間ちょいで行けるようになりました。それで交流も深まってきて、コナン館へのお客さんもふえると思いますし、それからスカイマークも米子の飛行場におりるようになりましたので、もう少しやっぱりお客様が来なるということ、この周りにはちょっと商店街はないけれど、あら、きれいにしとんなるなと言われるような、そういうコナン通りだけでもきれいにしていただけたらなと思います。よろしくお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 検討してまいりたいと思っております。 ○議員(6番 森本真理子君) 以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で森本真理子さんの一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 暫時休憩します。再開は3時25分とし、ブザーでお知らせいたします。(午後3時11分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後3時26分再開)  7番、宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 長時間御苦労さんでございます。最後でございます。しばらく御辛抱よろしくお願いします。  町長に二、三点お尋ねいたします。  担い手の育成について。  これは地域サポートでございますが、農業を取り巻く環境は大変厳しい状況にございます。農業の従事者、戸数、さらに、新規就農者としておりますが、後継者、跡継ぎのことでございます。年々減少傾向にあります。農業の主力である担い手の年齢が65歳前後で高齢化傾向にあります。次世代の農業者を安定的に確保し、早期に育成していくことが急務であると思います。近年、就農に関心を示される方が増加傾向にあると思います。この機を捉えて新規就農者を啓発、確保し、育成するためにさまざまな支援をして、地域とのつながり、交流、地域サポートで支え合いながら就農者を育てていくことが必要と思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。  続いて、北条砂丘活性化プランについてでございます。  夢と希望を持てる農業を目指して、昨年から5年間で約1億円近い資金を投入、砂丘活性化事業が1年経過しようしております。農機具の補助金だけでは寂しく、これまでの計画から取り組み、実施された内容、現在までの成果などをお尋ねいたします。  続いて、町づくりと災害時の避難場所についてお尋ねいたします。  北条地区の茶臼山を町民の憩いの場、教育の場、さらに、災害時の避難場所へと題しております。茶臼山は93メートほどございますが、北条地区の中心に位置しておりまして、町のシンボルの山でもございます。周辺には複数の集落も密集しております。南側には北条こども園、小学校、中学校などがあり、日ごろから愛着のある山でございます。北側には野球場、国坂神社などがありまして、旧北条町時代には松が随分ありました。松くい虫の被害が多く、平成14年から3年間をかけて樹種転換をして現在に至っております。春はヤマザクラ、秋には紅葉など、やっと茶臼山らしくなり、町民の憩いの場として最適であると思います。こんなやさきに頂上付近にナラ枯れが発生し、害虫ですね、駆除されるとのことで、新年度予算計上されました。この機に遊歩道を整備していただきたい、町民の健康管理、さらに、災害時の避難場所にも最適だと思います。北条こども園、小・中学校の生徒の教育の場所としても整備されるお気持ちはございませんか、町長にお伺いします。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 宮本議員の御質問にお答えいたします。  初めに、農業の担い手の育成についての御質問でございます。  本町の農家戸数は、ここ15年で約3分の2に減少しており、近年も減少傾向であります。また、農業従事者の平均年齢は2010年のデータによりますと、全国平均は66歳でございますが、63.7歳で、最近のデータではございませんが、本町の人口形態と同様、高齢化が進んでいるものと思われます。議員が言われる農業後継者については、町では把握できておりませんから、広く新規就農者に置きかえて答弁させていただきますが、新規就農者は、町で把握している人数だけでございますが、ここ5年では毎年平均9人で、その人数は増加傾向であります。同様に、就農相談件数も毎年平均26件で、その件数も増加傾向であります。しかしながら、全体として農業従事者が減少している状況でありますので、議員同様、担い手の確保、すなわち新規就農者のさらなる確保が急務であると考えております。  新規就農者の確保対策といたしましては、就農相談体制や研修制度の充実、啓発活動など、粘り強い取り組みを継続していくことが必要と考えております。現在、北栄町で就農していただくため、移住相談会に出かけ、移住就農希望者の発掘を行ったり、移住就農者には町独自の移住就農支援金の交付も行っております。このほかに、県の就農応援給付金や国の青年就農給付金などによる生活面での支援、また、鳥取県農業農村担い手育成機構が行うアグリスタート研修や、県の農の雇用事業など、就農前までの研修的な事業の活用など、北栄町での就農者を増加する取り組みを連携して行っているところであります。また、施設や機械等の整備に係る費用として、就農後3年までの方を対象とした就農条件整備事業などを利用していただいているところでございます。  また、今年度、農業経営者サポート事業により、特に新規就農者の就農・営農相談体制を整備し、対応しているところで、就農相談の受け付け、中古機械、施設や空き農地などの情報提供の窓口として活用していただける体制を整えているところでございます。先日も「夢と希望がもてる農業」と題し、講演やグループディスカッションなどを行い、新規就農や営農についての取り組みなどについてのイベントを開催したところでございます。これらの活動のほか、新規就農者、若手農業者の集いの会なども開催しており、新規就農者同士の情報交換の場や、ともに向上していける環境づくりにつきましても取り組んでいるところであります。町ホームページやTCCなどによる広報の結果、中古ビニールハウスを新規就農者へ提供できたなどの実績も上がっており、さらなる効果が期待できると考えております。  さらに、平成26年度には、地域おこし協力隊やお試し住宅を活用した移住就農啓発なども予定しております。このように、さまざまな取り組みや支援、地域とのつながりを実施しているところでございます。議員御指摘のとおり、新規就農者の地域とのつながり、交流は、不安の大きい新規就農者にとって大きな支えとなると考えております。農業経営サポート事業で企画する新規就農者同士の会や人と農地の問題を地元で考える人・農地プランの作成や、農地・水保全管理事業などを通し地元で積極的に話し合える機会をつくっていただき、交流の場を確保していただければと思います。  次に、北条砂丘農業活性化プランの成果についてでございますが、このプランは、平成25年度から29年度までの5年間で新規就農者を25人、耕作放棄地を5年間で8.5ヘクタール減少、主要4品目、ラッキョウ、ブドウ、ナガイモ・ねばりっこ、白ネギの栽培面積の増加を目標に掲げ、JA生産部、県及び農業改良普及所などと連携して、北条砂丘地の農業の活性化となるよう取り組んでいるところであります。取り組んだ内容でございますが、就農相談員の配置、実証栽培、試験実施事業でワイン用ブドウの栽培、こども農家事業につきましては、取材を通じて新規農家の掘り起こしを行い、商品充実を図るとともに、インターネットを通じた情報発信により新規顧客の獲得に努めました。また、販売強化活動事業では、東京・赤坂アークヒルズにて「マルシェファーム・北栄」を開催し、7月から8月までのおよそ2カ月間、北栄町の風景を再現した農園を設置するとともに、大栄スイカやナガイモ、ラッキョウなどの砂丘地品目のイベントもあわせて開催し、都心部へ向けて北栄町野菜を大々的にPRをいたしました。ハード整備事業として、ラッキョウの植えつけ機や根切り機、白ネギの皮はぎ機などの機械購入などを行っております。  これに対する成果でございますが、現在、実績を集計中でございますので正確な数値ではございませんが、新規就農者は、目標5名に対し4名の担い手を確保しております。核となる農産物の栽培面積ですが、ラッキョウは目標87ヘクタールに対し82.6ヘクタール、ブドウは目標34.6ヘクタールに対して33.8ヘクタール、ナガイモ・ねばりっこは目標30ヘクタールに対して29.6ヘクタール、白ネギは目標18ヘクタールに対して16ヘクタールとなっております。目標に近いものもあれば、そうでないものもあります。中には、ナガイモ・ねばりっこのように全体の面積が前年度より増加したものもあります。今後とも、生産者や関係者と連携して目標に近づけるよう、プラン沿った支援を確実に展開してまいりたいと考えております。こども農家事業につきましては、東京のヒルズマルシェや代官山マルシェ、二子玉川のグリーンマーケットに毎月出店しており、新鮮な北栄町野菜を定期的に販売しております。現在、こども農家では46商品を取り扱っております。来年度に向けて、新規農家の獲得、商品数の増加、広報・広告活動の充実などを課題として積極的に取り組みたいと考えております。「マルシェファーム・北栄」ですが、このイベントを通じて幾つかの都内飲食店で北栄町野菜の取り扱いを検討していただいており、今後も継続的に営業活動を行うとともに、マルシェ等での販売を続けて北栄町ブランドを推進してまいります。なお、現在、農業振興基本計画を策定中であります。この北条砂丘農業活性化プランは、計画の具体的な部分と位置づけて、連携をとれる形で進めておるところであります。  次に、町づくりと災害時の避難場所についての御質問でございます。  茶臼山の頂上付近での害虫駆除の際にあわせて遊歩道を整備して、茶臼山を町民の憩いの場、教育の場、さらに、災害時の避難場所として活用してはどうかとの御質問でございます。御案内のとおり、茶臼山は多くの自然に恵まれた北条地区のシンボルであり、近隣にお住まいの方を初め、多くの町民に親しまれている山でございます。しかしながら、現在のところ茶臼山に整備された遊歩道はなく、残念ながら町民の方が安全に楽しめる状況にはございません。また、今回議員から御紹介いただいたナラ枯れ対策事業でございますが、茶臼山を中心に発生している害虫被害への対応として、樹木伐採、薬剤薫蒸により駆除を行うものであり、今のところ当該事業の施工によって遊歩道が整備される予定はないものでございます。  議員から提案いただいた茶臼山の整備でございますが、自然と触れ合える憩いの場として、既に町営施設の「蜘ケ家山山菜の里」や「レークサイド大栄」などがある中で、同種の憩いの場を改めて整備することについては、その必要性などを十分に検討を重ねる必要がございます。また、茶臼山は古墳が非常に多く点在し、文化財調査の費用や発掘作業が長期間かかること、さらに、遊歩道整備等をするとなれば、地権者もたくさんおられ、そのことの関係もあり非常に煩雑となるようでございます。したがいまして、現時点では、町としては、できる限り既存の施設を憩いの場、教育の場として町民の皆さんに御活用いただきたいと考えているところであり、遊歩道や憩いの場等の整備については消極的に考えております。市町村合併から9年目に入り、今後、交付税の合併算定がえの縮減・廃止を迎える中で、町民への行政サービスの低下を防ぐためにも町としてより一層の行財政改革が求められております。その点、御理解をいただきたいと、こう考えておるところであります。  なお、議員御指摘の災害時の避難場所についてでございますが、恐らく地震による津波被害を想定しておられることと思います。東日本大震災発生直後の津波被害を踏まえ、鳥取県が設置した鳥取県津波対策検討委員会において検討された被害想定では、本町での津波の高さは最大約4メートルとされており、その津波浸水範囲の多くは海岸付近にとどまるものとされております。もちろん3年前の東日本大震災においてもそうであったように、想定外の状況も十分念頭に置いて避難場所を検討することは必要でございますが、避難場所の新規整備にはそのための財政負担もございますし、そのために、町民にとって真に必要な防災対策、減災対策の事業遂行に支障を来すことは避けなければなりません。現在のところ、町といたしましては、鳥取県津波対策検討委員会での検討結果、科学的知見に即した対応を行うこととしており、茶臼山を新たな避難場所に設定することは考えておりません。こちらについても御理解いただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 大変詳しく御答弁いただきました。ありがとうございます。こちらから再質問するつもりは余りないですけども、あえて数点につきましてお尋ねいたします。  先ほども壇上で申し上げましたとおり、年々、農業従事者も高齢になりまして、後継者や跡継ぎ、そういうのが不足といいますか、農家の皆さんのうちも本当、特に北条地区はそういった形態で後継者不足でございます。ここ5年から10年の間には相当の農家戸数が減るんでなかろうかというような見通しの状況の中でございます。そういった中で、地域の近くに数名のIターンを含め新規就農者もございます。それから大学を出て新しく就農された方もございますけども、そういった方の現状を見ていますと、なかなか横のつながりがなくて、側から見たとこ、寂しく細々と就農にかかわっておられるという、そういう気持ちも思っているところでございます。今、町長が詳しく御説明いただきましたが、それぞれいろんな指導なり資金なり、さまざまな支援をしておられますけども、もう一つ、これはどうも地域からのサポート、手を伸ばしてあげることがこれからの新しい就農者をふやす要因にならへんかと、そういう気持ちできょう壇上に立たせていただきました。  地域で住んでる就農者については、それなりにできることもありますけども、特に町外から、遠いところからこの砂丘地に来て農業をやろうかという意気込みを持ってる若い方に対しての不安さというのは、相当なものがあろうと思います。そういった方に、もちろん我々も協力していきますけども、町も段取りといいますか、設計図といいますか、そういうものをこれから提案していただいてサポート事業をちょっと濃くしていただいたらどうかなと思いますので、再度これにつきましてお尋ねいたします。
    ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 新規就農者の方、本当に不安も持っておられると思います。特に農業の後継者でありましたら、やはり家族の方がやっておられたということで割と入りやすいとこもあるわけでありますが、町外から来られたとか、あるいは本当に初めてやられる方については大変心配もあると思いますので、町といたしましても、農業経営のサポート事業というのもありまして職員も配置してるとこでございますので、そういう職員を派遣したりして相談に乗るとか、あるいはいろんなそういう会、催しがあるというものに案内したりとかというふうなことをして、その地域で、あるいは町内で農業が安心してできるようなことも、不安を除去するといいますか、そういう体制をつくっておりますので、ぜひそういう形で安心して農業ができるような体制をさらに充実していきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。先ほども申しましたとおり、今現在、地域に町外から就農しておられます、ブドウ栽培をやっておられますけども、やはり町外から来ておられますので、特に春先、今もうブドウ、ほとんどハウスはかかっておりますけども、この3月の後半から6月ぐらいまでの間が一番ハウスの管理の難しい時期ですよね、これから新しい芽が出て、その芽が成長していくたびにさまざまな試練がございます。雨の日もありますし、晴れて中途で、午前中は雨だけど、午後になってから小ぶりになると、一日中農園におればいいんですけども、何かの拍子でこの地域を離れるというようなこともありますので、そういった中で、この地域に例えばお試し住宅もありますけども、空き住宅みたいなものにせめて夏ごろまでに御家族と一緒に住んでもらって農園の管理をゆっくりしてもらうとか、そういうようなこともどうかなとも思ってみたりするですけども、それはもちろん本人との交渉もあろうと思いますけども、そういったことも考えてみてもらったらなと思います。今、本当に農業は厳しい状況にございますけども、やはりそういう就農者が喜んで楽しく市場が求める農産物を栽培して送り出すことが町の活性化になりますので、そういうことも今後検討してみていただきたいと思います。  これにつきましては以上でございますが、2番目の砂丘地活性化プランでございます。まだ1年未満、1年と言いましたけど、1年にまだ正式にはなっておりません。本当に成果というものはなかなか目には見えませんけども、その中に、今、旧町からございます味覚めぐりの事業がございまして、今現在、「こども農家」という新しい名前で発足をしております。この中にかなり北栄町の農家の方が参加しておられますけども、今この事業費を倉吉市のNPO法人未来ですね、そこに委託しておられるんですけども、その事業者、事業をお受けになった方がどうも、特にインターネットをかけてホームページをつくっておられますけども、農家の現状というものがなかなかまだ詳しくないという感じをこないだも受けまして、ホームページの中の各農家の掲載しておられる写真等が、農園とか果物の写真とかそういうものがかなり掲載がしてあるんですけども、一般のお方が見て、こういう農産物が今、本当にこれはおいしいな、食べてみたいなというような新しい内容の写真をやはり掲載してもらえればもっとお客さんも伸びるでなかろうかと思いますけど、ちょっとそういう傾向がありまして、写真が古いっていうか、まだ初歩的な写真がかなり載ってる気持ちがします。  そういったことをこれからも見直していただき、それから前回説明の中でございましたけども、東京に北栄町の農産物をずっと出品してきましたけども、年間通じての農作物がまだばらつきがあるということでございますね。やはりこども農家のメンバーだけではもちろん東京市場にはタイアップできませんけども、こども農家のシステムは、1月から12月までこういう農産物が随時載っていきますよ、出ていきますよ、どうぞ御賞味くださいというような内容をもう少し方向転換した取り組みをしてもらったらなと思いますので、ちょっとお尋ねいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 砂丘地活性化プランにつきましては、先ほど議員仰せのように、特にこども農家というネットを使って販売をしておるところでございますが、まだ十分に機能してないというのが実態でございまして、今後いろいろまた検討を重ねながらこの事業が成功するように取り組んでまいりたいと、こう思っております。特にネットにおいては、写真が古くなってしまうということになれば陳腐化してしまうということがありますので、タイムリーに、また、リアリティーなものを常に更新しながらやっていかなければ、やはりユーザーといいますか、消費者からもあきられてしまうということがありますので、これは十分注意しながら写真を取りかえる、そしてタイムリーなものを載せていくということにするようにしたいと、こう思っております。  また、農家数がまだ少ないものでございまして、なかなか品目であったり、あるいはロットの部分について十分に対応できてないということがありますので、もう少し農家の方もこども農家に入っていただいて品目をふやしていく、そしてロットもふやしていく、そしてそういう期間の中で販売していくという体制が必要だろうと、こう思いますので、そういうこともあわせて取り組んでまいりたいと、こう思っておるところであります。先般、赤坂でやって、特にねばりっこ等はかなり評価が高くて今でも使っておられる店もあるようでございますが、そうやって少しずつでも取り組んでいって北栄町の農産物を、いいものがたくさんございますので、ぜひ高い、あるいは安定的な値段で買っていただくということを進めてまいりたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。  ちょっと議題を変えます。今現在、この活性化事業で「希望の館」のところの町有地に新規の事業として、ワイン用のブドウ栽培の計画がございますよね。あそこに新しいワイン用の栽培ということで、それなりのワイン用のブドウを栽培するということで簡単な棚が組んでございます。その方のこれからの運営というか、管理されることは、どういうメンバーの方が管理されますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、先ほどありましたように、希望の館の隣に、あそこに加工用のブドウを植えていただいておるということでございまして、何とか加工用ブドウをふやして付加価値をつけて販売したらどうかということでしておるところであります。詳細につきましては、担当課長に説明させますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  議員が言われたのは、希望の館の左側のところの分でございます。今なるべく簡易なブドウ栽培ということで、ヨーロッパ系の親を持つブドウとかを使って、多分北栄町で北条地区では余り栽培してないようなブドウの種類ということでございます。これを行く行くワイン用ということでこれから頑張ってるとこでございまして、プラスして地域の方も一緒にそこで将来的にはブドウを収穫したりとか、そういうことも考えてございます。それは全て今の生産部を中心としてやってございますので、管理としても生産部を中心にやっていくようになってございます。今年度は一番最初でございますので、町の職員とかJAさん、普及所も一緒になって今、栽培をさせていただいておるというところでございます。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) もちろん大変結構なことでございます。国坂地区、北条地区はブドウ栽培というのはもう歴史が随分古いわけでして、ブドウ栽培については皆さんもプロだと思います。今さらそういう品種を栽培して栽培実験をするということは、もう既に遅いと思うんです。本来でしたらもう少し踏み込んだ形で各農家に何本か、何本じゃいけませんけど、モデル地区みたいなもので提供して、農家サイドにお渡しして、もちろん生産部もかかわっていかなければいけませんけども、二、三名の組合員にも聞いてみましたけど、「そがな話があるですか、聞いたことないですよ」という声も確かに聞きました。役員さんにも話したら、「とにかく5年間やればいいだけえ」というような軽いお答えをもらいましたので、これじゃあ、先が真っ暗だなという気持ちもありましてね。本来、町の職員さんも大変ですし、あえて実験するよりも農家の方に、もちろん農家の方もみんな一生懸命ですから余裕がないかもしれませんけども、10本か20本単位ぐらいでもお渡しして、数名の方に個々でも栽培してもらって、よければそれを伸ばしていけますし、あの今の町有地に栽培しても、まただめだったといって切ってしまえば何もならない。もちろん大きな計画でやられるんですから、こういうこともあり得るかもしれません、先がね。だけども、せっかくやるんだったらもう少し農家の皆さんに提供してみてもよかったかなという自分の思いもあります。  それから施設ですけども、まだまだ本来この国坂地区には随分大きな大型ハウスがもうざらにあいております、空になったのが。もちろんハウスの上にナイロンかけるような事業でないですから、下の親線を使ってでも栽培は可能ですから、そういう場所にでも何か正式に地域に集まっていただいて、細かい会合というか、取り組み内容、そういうものを地域に下げてくださいよ。下げて、皆さんの御意見をいただいて、生産部だけでなしに、生産部でも構いませんけども、地域にもそういう話を下げてもらって、何とかやってみようかというような取り組みをもう少しやってもらったらなと思うんですけども、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このブドウ実験補助といいますか、新しい品種、ヨーロッパ系のブドウを使って加工ブドウとしていこうということでありまして、今までのように棚でなくて一本仕立てでやっていくというようなこともありまして、棚では農家の方はなれておられますが、一本仕立てはまだ普及しておりませんので、そういうこともあってだろうと、こう思っておりますが、ハウスをかけるということでなくて、雨避け程度でやっていくようなことを考えられておるようでございまして、これは収穫も10月ごろというようなことでございまして、経費を余りかけずに面積を確保しながらそういうワインをつくっていこうというようなことで取り組んでおられます。結構ワインも今、大変ブームになっておりまして、そういうこともあって付加価値を高めてやっていこうというようなことで、取り組んでおられるとこであります。宮本議員の思いはまた生産部に伝えながら、どういう形でまた普及していくのがいいのかということも検討してまいりたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 確かに大変です、ワインというのは。北条ワインって立派なワイン工場があります。そういったお方との連携も必要ですけども、今、北条のブドウは本当にもうわずかです。昔からあります甲州ブドウの一部を買い取っていただいておりますけども、まだ本当にちょっと単価的なものが合わなくて年々少なくなって、ほんにもう数軒のお方しか今のところはないと思います。それからもちろん旧町時代から試験栽培、あのドームの中でブドウの試験栽培を、藤稔というブドウを栽培して年間200万円から管理費を払ってやってきた経過もございますけども、それもやっぱり失敗でした。全然それから先が見えてこない。ですから、今のこのワイン系統の新しい事業として立ち上げることは本当にいいことだと思いますけども、やっぱり誰が主になってやっていくか、先ほどから言いますように、どのうちも高齢者になってしまって先行きが見えないときに、またそのブドウの栽培、これもちょっとどうかなと思う。しかし、何にしても今は厳しい状況にありますけども、これから先は農業をしても、おもしろく楽しく、このあれにもうたってあるように、希望の持てる農業をやっていかないけませんし、もちろん消費者が好むものをやっぱり栽培して提供していかなければいけませんので、余りブドウというのにこだわらなくても、新たな策を一緒に考えていきましょう。もうちょっと町長のお考えを。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ブドウも100年という歴史があって、大変たくさんの方が以前はつくっておられたわけですが、大分減ってきたというようなことであります。また、昨今の天候ですね、なかなか夏が暑くて夜温が下がらないというような状況の中で、色が黒かったりとか、あるいは酸が抜けなかったりとかというような問題もあるわけであります。天候に適したやっぱり品種、そういうものも続けていくためには必要だろうと、こう思いますし、あるいは新しい栽培方法も必要だろうというようなことで、そういう観点もありまして、今回こういうことでやらせていただきたいなということでやっておるところであります。  誰が主になってやっていくかということでございますが、やはり生産部にお願いして、ぜひこれは軌道に乗せていきたいなと、こう思っておるところであります。新しい品目をということもあるわけでありますが、砂丘地に適したものは何だろうかということもまた考えてもらいたいと、こう思っておるところであります。実はきょうの新聞にも載っておりましたが、ラッキョウがインドに持っていったら大変好評だったというようなこともあります。そういうことも一つの新しい取り組みになるのかなと、こう思ってます。ただ、コストであったり、あるいは輸送経費、そういうことが大変問題になるわけでありますし、全てがそういうラッキョウに興味を持っておられるかということのまた課題もあるわけでありますが、いろんな考え方もあるわけでありまして、コストの問題であったりとか、あるいは販売面であったりとか、いろいろ検討しながら今後の砂丘地農業を進めてまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) そうですね、厳しい、厳しいと言っとってもいけません。前向きに検討していかないけんですけども、特に私も何回も言っておりますけども、大栄地区と違って砂丘地、何といっても水が命でございまして、いつもこのことは言ってはおりますけども、これはなかなかもう実現するのは不可能なことですけども、御存じのとおり、10月の末から3月までは一滴も水が出ません。今月の5日から水が出るようになりましたけども、これも2日に30分しか水が出ない状態でございます。こういった環境の中で、やはり新しい農業をしようといっても到底無理なことでして、例えば大栄地区みたいにいつでもコックをひねれば水が出る、そういった中で新しい農業をすると、夢のある農業ができるということは可能かもしれませんけど、今の現状では北条地区、特に砂丘地では無理な状況。その中にあって伸びているのはラッキョウ、それからブドウですけど、ブドウも過去は7億円も8億円もありましたけども、現在はもう2億円を切ってるような状態でございます。  そういった中で、一生懸命施設園芸をしたり、新しい農業をしようとする方は、みんな地下水を掘ってどのうちもやっております。その地下水を掘るということは、みんな燃料がかかっておりますね、畑の維持費、管理費、水が出ない場所に掘っておられます。要するに負担金を払って改良区から脱退しておる農家もございますけども、みんな自分のうちでエンジンを回したり、電源を入れたりして燃料費をかけて栽培しておられる。そういう方は若いお方ですから一生懸命やってる。せめてそういう方にも燃料費ぐらい何とか補助してあげることはできないかなという思いがあるんですけども、そうすれば、少しでも、じゃあ、新しい施設園芸をやってみようかなという方もふえるかもしれません。町長のお気持ちをちょっとお尋ねします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かに10月から3月まで水が出ないということで、その期間は大変作物をつくるにしても難しい面があると思います。専業農家の方等はポンプを据えつけてやっておられるということも伺っておるところであります。燃料代もかなり上がってきとるということもあるでしょうし、また、これから始めようかという方も、そういう水の問題というのは必要だろうと、こう思っておるところであります。現在まだそういうことを考えておりませんが、必要であればそういうことを検討していくことも考えなければならないだろうと、こう思っておるところであります。今すぐというわけにはなりませんが、どういう形であるのか、まず生産者の方にお話を聞きながら、どういうことができるか考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。  じゃあ、次に進みます。町づくり、避難場所とか遊歩道、いろいろ自分の考えを述べさせてもらいましたけども、近くには蜘ケ家山もございますし、お台場もあります。憩いの場というのは町内に何カ所もございます。そういった中で茶臼山というのには、学校関係から「遊歩道をつくっていただきたい、災害のときにも必要だし」という御意見が過去にもありましたし、近くのお方も「茶臼山をもう少し整備してもらったらな、桜でも植えてもらったら随分よくなるんだけどな」という意見もございましたし、過去にも随分この茶臼山の件につきましてはいろいろ論議されたこともあります。たまたま今回、頂上付近でそういう被害があるということで予算計上されたのを機に質問させていただきましたけども、確かに古墳が随分あります。そういった古墳を利用しての教育の問題もありますし、簡単な遊歩道、遊歩道というほどでもないでしょうけども、ちょっと皆さんがぼつぼつ上がれるような場所を経費でつくってもらったらなという思いがございましたけども、今、町長の中でなかなかないようでございます。  確かに昔は茶臼山は松が随分生えておりましたけども、それがほとんど松枯れでやられました。その後、3年間かけて樹種を転換してきれいな山になったんですけど、終わった後、3年でしたか、その後ずっと整備をされてきれいな山でおります。先ほども申しましたとおり、ヤマザクラも随分咲いておりますし、秋は、もちろん全国的に山は一緒ですけども、今、紅葉もきれいですし、何とか少し手を加えてもらったらもっと町民の皆さんが上がっていただくことができるかなとも思いました。そういった中で、かなりみどり団地とかそういう方は、いつもずっと山の周辺を歩くんだけども、一遍上がってみたいなと思うだけど、上がる場所がないとか、そういうことも聞いておりましたのできょう質問させてもらいましたけども、最後にちょっと町長にもう一度お聞きして質問を終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 茶臼山につきましては、以前はそういうけもの道といいますか、遊歩道とは言いませんけど、我々が中学時代はそういう登る道があって我々も登ったことがあります。大変眺めがよくて、北栄町がずっと望めるということでございまして、その当時は大変いい眺めで登ったところであります。また、以前は旧北条町の商工会青年部が整備をしておったところでありますが、それもなくなってしまったということで、今は全くなかなか入りにくいというような状況であります。また、整備するにも、先ほど言いましたように、古墳の問題、そこをつつくと文化財ということがあるわけでありまして、いろいろ調査をしなければならない、そしてさらには、地権者の皆さんにもそういう利用について説明であったりとか、あるいは、もし買収するということであれば、そういうこともしなければならないというようなことがあります。大変煩雑になってくるところであります。  現在ナラ枯れで工事をされるわけでありますが、それも作業道をつくってするということでなくて、そこに放置というような形で伐倒して置いておくというような形でございますので、それを持ち出すというようなことになっておらんとこであります。なかなか道がつけにくいというような状況であります。そういうこともありまして、今のところはそういった遊歩道を考えておりません。また、利用頻度もどうかなと。上がられる方もあると思いますが、年間を通して、あるいは季節を通して上がられる方がどうかなというようなこともありますし、現在のところは考えていないところであります。以前も車を通したらどうかというような話もあったとこでありますが、それもそういうような状況で消えておるところでありまして、遠くから眺めていただくというようなことで対応させていただければと、こう思うところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本幸美君。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。茶臼山は、こういう町の中心にこんもりとできてる山です。北栄町のとても気持ちのおさまるすばらしい山だと思います。これ以上荒れないように適当な管理に手を入れていただいて、何とか少しでもヤマザクラとか紅葉が楽しめるような茶臼山にしていただきたいと思います。以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で宮本幸美君の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。  これにて散会いたします。  本会議は、あす14日の午前9時から開きますので、御参集ください。お疲れさまでした。                 午後5時15分散会       ───────────────────────────────...